×

タイ代表の西野朗監督が正式に契約解除。W杯2次予選敗退…期待された結果残せず

日本代表の西野朗監督 (C)SAKANOWA

パンデミックも影響、最後はJリーグ組が不在に。

『SMMスポーツ』などタイの複数メディアによると、タイサッカー協会(FAT)は7月29日、タイ代表(U-23タイ代表兼任)の西野朗監督との契約を解除したと発表した。

 タイ協会は初となるカタール・ワールドカップ(W杯)、東京オリンピックへの出場を目指して、2018年のロシアW杯で日本をベスト16に導いた西野監督を招へい。しかし優勝を目指した2019年のSEAゲームスで結果を残せずスタートに躓くと、いずれもアジア予選を突破できなかった。

 その間には新型コロナウイルスの感染が拡大し、西野監督も自由に両国を移動できないなど様々な制約を強いられた。そしてカタールW杯アジア2次予選は2勝3分3敗(9得点・9失点)の9ポイントで4位に沈み、最終予選にも残れなかった。最後は検疫の関係でJリーグ組を招集できない状況にも陥ってしまった。

 また、アラブ首長国連邦での2次予選の集中開催を前に、タイ協会と日本に帰国中だった西野監督との連絡が途絶えるなど、関係も悪化してしまったと報じている。いずれにせよ、「タイ代表のパフォーマンスが目標には到達しなかったため、契約は解除されることになった」と“結果”を残せなかったと強調している。

『MGRオンライン』によると、西野氏はタイでは史上最高額となる待遇(年俸約1億円とも言われる)で迎え入れられた。しかし、ロシアW杯で発揮したような神通力を、この地でコンスタントに発揮することはできなかった。

 西野氏は1955年4月7日生まれ、66歳。監督として、アトランタ五輪日本代表、柏レイソルを経て、ガンバ大阪時代に3冠達成など一時代を築いた。そしてヴァヒド・ハリルホジッチ元監督の解任を経て、その後任として2018年のロシアW杯で日本代表を指揮し、2010年の南アフリカ大会以来、2大会ぶり史上三度目のベスト16進出を果たしていた。

注目記事:【J1収益ランク完全版】3位川崎、2位浦和、1位横浜FM。前期100億超え神戸6位

[文:サカノワ編集グループ]

Ads

Ads