バルセロナBが首位攻防戦で苦杯、安部裕葵は3戦連続ベンチ入りも出場せず
安部裕葵。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
イビサに1-2で敗れる……。
[セグンダB 第2ファーゼ] イビサ 2-1 バルセロナB/2021年4月11日/エスタディ・カン・ミッセス
セグンダB(実質スペイン3部)の昇格プレーオフ・グループB第2ファーゼの首位攻防、1位UDイビサが2-1で2位FCバルセロナBに勝利を収めた。バルサBに所属する安部裕葵は3試合連続でベンチ入りしたものの、この日も出場機会を得られなかった。
試合は18分、コーナーキックからアンヘル・ロダードのヘディングシュートがオウンゴールとなり、ホームのイビサが先制に成功する。それでも32分、バルセロナBは期待の18歳ペケ(ジェラール・フェルナンデス)の狙いすましたミドルが決まり、1-1とした。
後半は間延びした展開で、危険なプレーも増加。そうしたなか、82分、再びコーナーキックからセルヒオ・カステルに決められて万事休す……。バルサBは大事な一戦を1-2で落とした。
バルサBのガルシア・ピミエンタ監督は、2試合連続で交代カードを2枚しか使わず。ようやく負傷から復帰してきた安部だが、結局、この日も出場機会は訪れなかった。
安部は1999年1月28日生まれの22歳。瀬戸内高校を卒業後、2017年に鹿島アントラーズへ加入。日本代表としてコパ・アメリカでデビューしたあと、2019年途中にバルセロナと4年契約を結び、まずBチームで新天地のキャリアをスタートさせた。1年目はセグンダBで20試合・4ゴールを記録、プレシーズンマッチではバルサトップチームデビューも果たした。
しかし2020年2月に右大腿二頭筋を損傷し手術。その後戦列に復帰したものの、エスパニョールB戦にてわずか出場3分でハムストリングスを傷め、再びリハビリ生活に戻り、ようやく復活を遂げている。今シーズンは3試合の出場にとどまっている。
バルセロナBは同ファーゼでは11勝4分7敗(31得点・20失点)の勝点37で、2位から3位に転落。バルサBよりも2試合消化の少ない首位イビサに6ポイント差を付けられてしまった。
そろそろ……安部の力が必要になるはずだ。
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[文:サカノワ編集グループ]