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レスターが五輪代表DF冨安健洋を「強奪する」。トッテナム、ロメロ獲得で方針転換?

オリンピック日本代表での冨安健洋(14番)と板倉滉(左)。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

スパーズはさらなる守備陣の補強を進めているが――。

 日本代表と東京オリンピック日本代表に選ばれるイタリア・セリエA・ボローニャFCのDF冨安健洋が、イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーFCへの移籍に近づいていると噂されてきたものの、正式決定に至らずにいる。そうしたなか、同じプレミアリーグのレスター・シティFCが冨安獲得を検討し始めた。

 トッテナムの情報を扱う『フットボール・ロンドン』によると、トッテナムはセリエA・アタランタBCにいた23歳のアルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロを完全移籍で獲得。それでも守備陣が不足していて、ロメロとは別で、冨安獲得のオペレーションも進めているという。

 そうしたなか、DF陣で負傷者の相次ぐレスターが、冨安をリストアップ。同メディアは「再び移籍マーケットに戻ってきた」と、ライバルの動向に目を光らせている。

 トッテナムは32歳のDFトビー・アルデルヴェイレルトがアル・ドゥハイルFCへ移籍。ロメロはその穴を埋めるだけでなく、最終ラインの新たな柱として期待される。

 さらに25歳のコロンビア代表DFダビンソン・サンチェス、23歳のウェールズ代表DFジョー・ロドンにも、この夏の移籍の噂がある。そこでスパーズはセビージャFCのフランス代表DFジュール・クンデの獲得も希望している。が、チェルシーFCとの獲得合戦になっていて、やや分が悪い状況にある。

 そのため、「冨安」の選択肢をキープしておきたいということだ。とはいえロメロ獲得により、是が非でもほしい、という以前の状況から、少し風が変わってきたようだが。

 そこにまさに抜け目ないフォックス――レスターが登場。冨安へのアタックを開始するのではないかと言われる。複数の取引が絡み合うなかで、一気に“強奪”もあり得るという。確かに昨季5位に食い込むなど“強豪”の地位を確立しつつあるだけに、魅力的なクラブの一つであるのは間違いない。

 また一方で、トッテナムのヌーノ・エスピーリト・サント監督は、冨安を高く評価しているということだが――。

 イタリアメディア『カルチョ・メルカート』では、当初、冨安はセリエA昨季3位のアタランタへの移籍で個人合意に達したと報じられていた。ただボローニャが違約金をさらに引き上げると、トッテナムをはじめプレミアリーグ勢からの問い合わせを受け、改めて交渉に至ったと言われる。

 冨安としても、そろそろ決断を下したい時期だ。トッテナム、レスター、アタランタ、あるいは……。その決断が待たれる。

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[文:サカノワ編集グループ]

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