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【浦和】Jリーグ決定に対しCAS提訴。“出場資格有無とエントリー不備”別問題と指摘「規則の正しい適用から逸脱している」

浦和レッズのサポーター。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

一方「JFA、Jリーグに対し、CASの判断を待つことなく、規則に基づいた正しい決定に改めるように求めていきます」。

 J1リーグ浦和レッズは8月19日、18節の湘南ベルマーレ戦で選手のエントリー手続き不備によりJリーグから「0-3」敗戦扱いにする重い懲罰を受けたことについて、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴したと発表した。福島ユナイテッドFCを含めこの懲罰を巡りJリーグで大きな混乱が生まれるなか、一方「浦和レッズは、JFA、Jリーグに対して、CASの判断を待つことなく、規則に基づいた正しい決定に改めるように求めていきます」としている。

 まず不服申立はJFA懲罰規程第36条〔不服申立可能な懲罰〕に該当しないとして却下されたということだ。

 それを受けて、浦和はCASへの提訴に踏み切った。

 浦和が指摘した問題は、Jリーグが今回「0-3」没収試合と決めた懲罰基準にしている「出場資格のない選手の公式試合への不正出場(未遂を含む)」について。対象選手は「出場資格」を有していて、「エントリー手続きの不備」が問題だったはずだと指摘している(浦和はエントリー不備については認めている)。

 浦和は「懲罰基準(3-3)『出場資格の無い選手の公式試合への不正出場(未遂を含む)』は、公式試合に出場するためのJFA及びJリーグへの登録自体がない選手を出場させたという重大な違反行為に対する制裁であり、懲罰内容が重いものになっている」と理解。そのうえで、エントリー手続を失念については、「懲罰基準(3-7)「チーム又は選手等によるその他の違反行為」に基づき処分されるべきではないかと指摘している。

 そして「出場資格」はあるもののエントリー手続きの不備で、懲罰基準(3-3)に基づく懲罰を下すのは、「規則の正しい適用から逸脱しているため、取り消しを求めCASへの提訴に至りました」と、経緯を説明している。

 浦和は「第三者機関による中立公正な判断を求めることがJFA及びJリーグを構成するクラブの責務であると考えると同時に、今シーズンにおける浦和レッズの順位やACLの出場権獲得に影響を及ぼすこと、さらには他のクラブにおいても同様のことが発生した場合、クラブの根幹に影響を及ぼす大きな事態に繋がる恐れがあることなどから今回の結論に至りました」と報告。一方で、「このことにより、これまで培ってきたJリーグや日本サッカー協会との関係を毀損させる意図はないこと、日本のスポーツ界、サッカー界の発展を願い全力を挙げていきます」とも強調している。

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[文:サカノワ編集グループ]

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