徳島の18歳FW鈴木輪太朗イブラヒームがバレンシア移籍。イ・ガンインは外国籍選手の枠問題で退団しているが…
徳島ヴォルティスのサポーター。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
「スペインで多くのことを吸収し、より成長したい」
J1リーグの徳島ヴォルティスは8月31日、FW鈴木輪太朗イブラヒーム(SUZUKI Wadi Ibrahim )がスペイン1部バレンシアCFに期限付き移籍することが決定したと発表した。契約期間は2023年6月30日まで。鈴木は就労ビザ取得の関係により、当面の間は徳島でトレーニングを行う。
鈴木は2003年1月31日生まれ、神奈川県出身、18歳。192センチ・85キロ。キャリアは、川中島SC ― 横浜FCJrユース ― 日大藤沢高校 ― 徳島。今シーズンはこれまでリーグ戦の出場はなく、ルヴァンカップ1試合に臨んでいる。
鈴木はクラブを通じて、次のようにコメントしている。
「シーズン途中ではありますがバレンシアCF へ移籍することを決めました。苦しい状況のチームを離れることは心苦しいですが、J1 に残留できることを願っています。 短い期間ではありましたが応援いただきありがとうございました。スペインで多くのことを吸収し、より成長したいと思います」
バレンシアのトップチームはブラジル人FWマルコス・アンドレを獲得したことで、EU圏外の外国籍選手が枠を超えてしまったため、韓国代表MFイ・ガンインの放出を決定。フリートランスファーとなって、日本代表MF久保建英の所属するRCDマジョルカに加入している。
そのため鈴木は当面、Bチーム以下での所属になるか。ただ鈴木の父親はガーナ人、母親は日本人で、これまで日本代表(国際Aマッチ)歴もないため、コトヌー協定の対象により、チャンスがあればトップチームでも外国籍選手枠に該当せずプレーできそうだ。
◆8/31移籍期間『デッドラインデー』◆
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[文:サカノワ編集グループ]