パワハラ疑惑の東京V永井秀樹監督が辞任「全ては力不足」。元浦和の堀孝史コーチが暫定指揮官に
東京ヴェルディのユニフォーム。(C)SAKANOWA
コンプライアンス委員会の調査には今後も協力。
J2リーグの東京ヴェルディは9月1日、永井秀樹監督が辞任したと発表した。クラブは複数の報道で伝えられていた永井監督のパワーハラスメントとその隠ぺい疑惑について、8月30日時点で隠ぺいの事実はないと否定していたなかでの退任劇となった。当面は元浦和監督である堀孝史コーチが暫定監督を務める。
永井秀樹前監督は次のようにコメントしている。
「東京ヴェルディのファン、サポーター、ボランティアスタッフの皆様はじめ、ヴェルディを支えて頂いておりますパートナー企業、行政、関係者の皆様、いつも心あるサポートありがとうございます。
2021シーズン、J1昇格を目標にスタートいたしましたが現時点におきまして皆様の期待に応えるべく成績を残せていないことに強く責任を感じておりまして、本日をもって辞任させていただくことになりました。
全ては自分の力不足であります。皆様には引き続き素晴らしき東京ヴェルディを応援して頂けましたら幸いに思います。 ありがとうございました」
また、中村考昭社長は次のように、今回の決定について説明している。
「本日、永井監督より監督辞任の申し出があり、クラブとして了承したことをご報告いたします。永井監督には選手としても、ユースチームも含め指導者としても、全身全霊をもって東京ヴェルディの成長と発展のために尽くし続けてこられたことに心より深く感謝申し上げます。
永井監督の辞任を受け、本日より堀孝史コーチが暫定監督として指揮をとることといたします。
なお、8月30日クラブ発表にもあるコンプライアンス委員会の調査等につきましては、永井氏に対し辞任以降も同委員会の調査活動には積極的にご協力いただけるよう要請し、永井氏からも全面的なご協力及び真摯なご対応をいただける旨、受け賜わっております。
ファン・サポーターの皆様、ボランティアスタッフの皆様、ご支援頂いておりますスポンサーの皆様、ホームタウンの皆様等、東京ヴェルディに関わる全ての皆様のご期待に沿えるよう、引き続きクラブ一同取り組んで参りたいと存じます」
東京Vは現在、10勝7分10敗の勝点37で11位。今季は上位2チームが自動昇格できるレギュレーションで、J1昇格に向けて厳しい状況に置かれていた。
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[文:サカノワ編集グループ]