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永井前監督パワハラ疑惑、東京Vが『FRIDAY』報道で講談社に「しかるべき対応を検討」。選手・スタッフのプライバシー守られず

東京ヴェルディのユニフォーム。(C)SAKANOWA

「コンプライアンス委員会の調査に対しても支障をきたす可能性がある」と遺憾。

 J2リーグ東京ヴェルディは9月10日、同日発売された永井秀樹前監督の辞任の背景に選手へのパワハラがあったと疑惑を伝える「『FRIDAY(フライデー)』の記事について」と題し、公式サイトで声明を発表した。

 今回は永井前監督が選手を罵倒する音声も入手したとして報じられている。クラブはこの記事について、「当クラブの考えをお知らせします」として、次のように現状を説明している。

 この問題について他メディアでも報じられており、東京Vは「中立性を担保するため当社顧問事務所外の弁護士を委員の一人に含め、トップチームの運営状況にかかるコンプライアンス委員会を立ち上げ、現在も調査継続中です」と報告。調査結果をまとめたあと、Jリーグに伝えるということだ。

 そして今回の報道について、次のように指摘している。

「対象者の発言が特定され、将来に向けたサッカー関連活動に支障を来たすこと等の懸念から、回答者および情報提供者の匿名性の担保、さらには具体的事象から類推される回答者および情報提供者に関するプライバシーの保護を担保することが重要であると考えております。コンプライアンス委員会の調査結果が明らかになり次第、Jリーグへ報告書提出と併せて当クラブより然るべき形で情報発信を行う予定です」

 そして東京Vは、選手・スタッフらのプライバシーが保護されていないとして、今回の報道を問題視している。

「『FRIDAY』の出版元である株式会社講談社に対し、このような記事の掲載を厳に控えるよう求めておりました。今回『FRIDAY』に掲載された記事は、当クラブが調査を委ねているコンプライアンス委員会の調査中であるにもかかわらず、当クラブ及び調査対象者(当クラブのスタッフ・選手含む)のプライバシー保護が守られておらず、また、コンプライアンス委員会の調査に対しても支障をきたす可能性があることから、当クラブとしては非常に遺憾であり、しかるべき対応を検討いたします」

 そのうえでクラブは、ファン・サポーターをはじめ関係者にサポートを呼び掛けている。

「当クラブは、引き続き当クラブに所属する選手やスタッフのみならず、応援してくださっているファン・サポーターの皆様、ステークホルダーの皆様の信頼に応えられるように、調査及び改善のための活動を続けてまいります。

 また、調査結果が明らかになり次第、Jリーグへ報告書提出と併せて当クラブよりしかるべき形での情報発信を行う予定ですので、最終結論が出るまでもうしばらくお待ちいただけましたら幸いです」

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[文:サカノワ編集グループ]

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