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堂安律が今季初ゴール!61分で「4枚替え」奏功、PSVシュミット監督が大胆采配の理由を明かす

堂安律。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

公式戦新シーズン初出場、鮮烈ミドル弾で結果を残す。菅原由勢も途中出場。

[オランダ1部 4節] AZ 0-3 PSV/2021年9月11日21:00(日本時間12日4:00)/AFASスタディオン

 オランダ1部リーグPSVアイントホーフェンの日本代表MF堂安律がAZアルクマール戦で公判途中から出場すると、83分にカットインから鮮烈のミドルを突き刺してみせた。PSVでは今シーズン公式戦初出場での初ゴール。試合はPSVが3-0の勝利を収めた。開幕からリーグ4連勝。一方、AZの菅原由勢は72分から途中出場している。

 日本代表での活動を終えてチームに合流。その間にオランダを含む欧州主要リーグの移籍期間が終わり、堂安本人が希望していた昨季のアルミニア・ビーレフェルトに続く、ドイツ・ブンデスリーガのクラブでのプレーは、複数のクラブからコンタクトがあったものの、条件面で合意に至らなかった。

 日本代表ではオマーン戦で途中出場したが結果を残せず。国際Aマッチ期間中に取材に応じた23歳のレフティは次のように心境を語っていた。

「決まったところで自分の力を出すことが、アスリートとして、プロとして、自分がしなければいけないこと。自分が行きたいところなどはありましたが、もう済んだこと。チームを勝たせること、数字を残すこと。それがウインガー、アタッカーとして一番評価されるところ。オリンピックで出た課題でもあり、そこをしっかり出していきたい」

 そうしたなか今回、PSVが1-0とリードした55分という早い段階で途中出場した。そして1点追加したあとの83分、ハーフウェーライン付近でパスを受けた堂安が、右サイドでドリブルを開始する。そのままカットインして相手ディフェンダーをかわすと、左足を一閃! ゴールキーパーが横っ飛びしたものの届かず、ボールはゴールネットを揺らした。

 この試合で、PSVのロジャー・シュミット監督は61分までに4人を交代するという大胆な采配で、勝利を呼び込んでいる。その起用法について、試合後の記者会見で次のように説明している。

「(各国の代表選手について)彼らは長い移動をしてきて、たくさんのプレーをしてきたので、疲れもあります。プレッシャーも相当です。そうしたなかベンチメンバーの選手たちは準備ができていて、彼らがエネルギーをもたらすことができるかどうかが非常に重要でした」

「(途中出場の選手たちについて)彼らはみんなこの数日、とてもよい印象を与えてくれました。この試合で求められていたのは、新しいエネルギーでした。インターナショナルマッチデーのあと、選手が苦しむ姿を見受けますが、それを受け入れることも必要です。クラブとして、選手が国を代表した活動に加わることを喜んでいますし、それは選手たちがいいパフォーマンスを発揮している証でもあります」

 そのようにこの国際Aマッチデーのあとは一つの関門であり、好不調を見極め、総力戦で臨む必要があったと強調している。そのなかでチャンスを与えられた堂安も、しっかり結果を残した。

 PSVはヨーロッパリーグ(EL)に参戦し、16日(日本時間17日4:00)にはスペイン1部レアル・ソシエダとホームで対戦する。ここからリーグ戦との連戦が続くだけに、この日結果を残した堂安には先発のチャンスも早い段階で訪れそうだ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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