広州FCが凋落危機!!不動産開発の親企業「中国恒大」バブル崩壊へ
2019年のACLでは、浦和が広州恒大を撃破!写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
中国リーグは今季から企業の名称をチーム名に入れることを原則禁止、サラリーキャップも導入。
中国超級リーグをけん引してきた広州FCが凋落の危機に立たされている。
今シーズンから企業の名称をチーム名に入れることが原則禁止され、広州恒大から広州FCに名称が変更された。ただし今季も引き続きチームのビッグスポンサーは不動産開発を主体とする「中国恒大集団」、そして「アリババ」が担ってきた。
しかし『ブルームバーグ』などによると、かつて中国一の売り上げを誇った不動産開発王手の恒大集団が、2兆元(約33兆え、破綻の危機に立たされているという。16日には社債の取引が停止されたそうだ。さらに巨額の利払い期限が迫っていて、中国政府も対策に介入するということだ。
そのバブルによって生まれた資金が中国サッカー界に流れ込み、数多くの外国籍のビッグネームが中国に渡って来た。しかし、あらゆる面でのプロフィットを生み出してこなかったことが、中国国内でも問題視されてきた。
今季からはサラリーキャップも導入。これまでのような外国籍選手の獲得は難しくなった(しかし、まだ「裏道」もあり、Jリーグで活躍したタレントは狙われる傾向にある)。
そうしたなかでの今回の中国版バブル騒動。中国国内のダメージは相当と見られる。
中国サッカーを引っ張る存在だった広州FCが、一旦“地に足をつける”形で再建されることは間違いない。恒大集団は経営から撤退することが濃厚と報じられている。現在は2006年のドイツ・ワールドカップ(W杯)で優勝したイタリア代表キャプテンでもあるファビオ・カンナヴァーロ監督がチームを率いていて、2017年11月から5年契約を結んでいると言われる。
広州FCは現在、中国超級リーグ・グループAの2位。黒崎久志氏がコーチを務める山東泰山が3ポイント差をつけて首位に立っている。またACLでは2019年は準決勝で浦和レッズに、2020年はグループステージでヴィッセル神戸に、今年は同じくグループステージでセレッソ大阪に、いずれも2敗を喫して敗退している。
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[文:サカノワ編集グループ]