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浦和の“シン・将軍”ショルツが「もっとできる」。リーグ5戦連続スタメン、全て無失点!

浦和のアレクサンダー・ショルツ。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「『ディフェンスがチームを優勝させる』という言葉があり、私もそう信じている」

[J1 29節] 浦和 2-0 C大阪/2019年9月18日19:04/埼玉スタジアム2002

 J1リーグ29節、浦和レッズが江坂任と汰木康也のゴールで、セレッソ大阪に2-0の勝利を収めた。リーグ3連勝、6試合負けなし(5勝1分)。5試合連続の無失点だ。

 その無失点記録の始まりは、ちょうどデンマーク人DFアレクサンダー・ショルツがリーグ初先発した25節の徳島ヴォルティス戦(〇1-0)だった。すなわちショルツが先発したリーグ全試合、これまで無失点を続けている。

 そして今回、初めて埼スタのピッチに立った。

 ショルツは振り返る。

「非常に良かったです。駒場でプレーするのも大好きです。アウェーゲームも好きです。ただ、このスタジアムは特別なものがあると感じます。他とはまったく異なる環境と雰囲気があります。この試合でクリーンシートを達成できて良かったです」

 最終ラインは、酒井宏樹、岩波拓也、明本考浩のセットが固定されてきた。そのなかで、相手の「武器」を出させないというグループでの優先事項であり、意思統一も図れてきている。

「コミュニケーションはとても大事です。どのチームにも特長があり、それを出させないこと、チャンスを与えないことが重要で、それが上手くいきました。自分たちがボールを持った時も質の高いプレーができて、相手を走らせることができました。また高い位置で守れて、ゴールから遠い位置でプレーできたのも良かったですね」

 ショルツ自身のパフォーマンスはいかに? この日本の暑さのなか、いきなり連戦を戦っているが――。

「まだまだ見せられていない、と思うかもしれませんね。これまでのところ上手くいっていると思いますが、もっとできる、もっと見せられる気持ちもあります。ただ、チームとして勝つことができているので、それは非常に嬉しく思っています」

 28歳のショルツは「安定」こそ、ディフェンダーには最重要だと強調する。

「自分は目立つようなスペクタクルな選手ではありません。安定していつも同じ仕事をやり続けるタイプの選手だと思っています。それは50試合ぐらいプレーした時に感じてもらえるものなのかもしれません。今日は攻撃面で前後半にドリブルとクロスで少し見せ場を作れたかなと思いますが、もっと精度の高いプレーを見せられるはずです。とはいえ、そこが自分のメインではなく、まず守備のところで、一生懸命に頑張るところが仕事です」

 ただ、強いチームとなっていく段階は着実に歩めている。その実感は、ショルツも得ている。優勝請負人の血が騒いでいるようだ。

「クリーンシートで終わると気持ちいいです。リーグトップのチームになるためには、安定が大事。『ディフェンスがチームを優勝させる』という言葉がありますが、私もそう信じています。これまで他のチームでリーグトップでいた時にも、ディフェンスの安定が必要だと実感してきました。このチームはまだまだ良くなります。非常にタフなスケジュールが待っているなか、しっかり貢献していきたいです」

 浦和の“シン・将軍”ショルツがチームを支え、より高みへ導こうとしている。

C大阪戦後のオンラインによる取材に応じた浦和のショルツ。協力:浦和レッズ

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[文:塚越始]

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