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【日本代表】欧州組ベスト布陣考察。なぜあの左SBを呼ばないのか?オナイウは別格として2部中位以下より1部リーグの選手を優先すべき

伊東純也はサウジアラビア戦、累積警告で出場停止。オーストラリア戦は出場可能。(C)SAKANOWA

久保建英が離脱、古橋亨梧も微妙。それでも十分、サウジアラビアに勝てる布陣は組める。一方、気になる森保監督の“実績重視”。

[W杯アジア最終予選 3節] サウジアラビア – 日本/2021年10月7日(未定)/未定

 カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選3節、サウジアラビア代表対日本代表戦が現地10月7日、アウェーゲームで行われる。

 日本は1勝1敗。一方、サウジアラビアは2連勝中。FIFAランキングは日本26位、サウジアラビア43位。ただしサウジアラビアは9月シリーズ、日本を破ったオマーンに1-0で手堅く勝利している(もう1勝はベトナム)。

 森保一監督は9月にカタールで行われた中国戦(〇1-0)のあとヨーロッパに残って、日本代表組の視察を続けている。そのままサウジアラビア戦に臨む予定だ。

 レアル・マドリードからRCDマジョルカにレンタル移籍中の久保建英は負傷離脱により、しばらく欠場に。また、セルティックFCで好調だった古橋亨梧も日本代表活動中のケガで離脱している。セルティックのトレーニングには最近合流したようだが、26日の試合ではメンバー外。タイミング的に見て強硬での招集はないか。

 そうしたなか、とはいえヨーロッパ組だけで、十分戦えるチームを組むことができる。

 このメンバーが中心になる――。欧州組中心のベストメンバーを考察してみた。

 森保一監督は日本代表での実績を重視してきた。とはいえ、その「結果」は基本的には、対戦相手の実力が劣るアジア3次予選にあたる。

 そこから選手たちのチーム、さらにはチーム内での立ち位置も変わってきているものの、指揮官は「信頼」を寄せてきた。

 まず欧州であっても、オナイウ阿道が所属する首位を走るトゥールーズのように2部リーグでも突き抜けているチームはやはり力がある。しかし、少なからず日本のJリーグと状況は似ていて、2部リーグの昇格争いに絡んでこない中位以下のチームは、特長のある若手でなければ、タレントとしてのクオリティがリーグ内でも一段以上劣るとみられる傾向がある。

 実際、そういったチームから合流してきた日本代表の選手は、やはり伸びが感じられない面がある。それでも森保監督は招集を続けているが……。そのあたりもまたチーム内での競争が起こらずにいる一因に挙げられる。

 そういった面を踏まえると――。

 センターフォワードは、リーグ9戦5発と好調なオナイウで文句なしだろう。林大地(シント=トロイデン)もスタメン・控えで計算が立つ。鈴木優磨はその戦闘能力とチームへの忠誠心は申し分ないのだが、指揮官へSNSで不満を漏らした問題が解決しない限り、代表招集はない。今回の指揮官の欧州滞在で関係者も加わり、何かしら接点を作れないか。

 2列目は、伊東純也(ゲンク、サウジアラビア戦は出場停止)、鎌田大地(フランクフルト)、三笘薫(ユニオン・サン=ジロワーズ)、南野拓実(リバプールFC)、さらには堂安律(PSV)、ボーフムの練習に復帰した浅野拓磨とタレントは揃う。ウニオン・ベルリンの原口元気、遠藤渓太はいずれも最近思うように出場機会を得られずにいる。

 ボランチは、遠藤航(シュツットガルト)&守田英正(サンタクララ)のほうが強度は高く、しかも得点力(セットプレー含め)もある。が、指揮官はロシアW杯代表の柴崎岳(レガネス)を頑なに起用し続けてきた。

 左サイドバックは、中山雄太(ズウォレ)であれば守備の安定感が増すだろう。しかし東京オリンピック代表、日本代表ともに森保ジャパンは、サイドバックを生かした“ボールの出口”を作れず苦戦を招いている。フリーで使えるサイドバックを、どのように効果的に活用するのか。

 であれば、スイス1部ローザンヌでレギュラーとして出場を続ける鈴木冬一を、満を持して招集すべきだ。そのキックセンスが買われ、左MFと左サイドバックの起点役として欠かせぬ存在となっている。すでに2019年のU-20W杯で、U-20日本代表の左サイドバックとしても抜群の存在感を示した実績がある。

 そして、右サイドバックもインパクトのあるシント=トロイデンの橋岡大樹を推したい。指揮官は室屋成を重宝している。が、プレーの豪快さや迫力、何より推進力をもたらすのであれば、前者のほうが今は期待できる。室屋は低迷する2部ハノーファーで、ポジションを失いかけている。日本代表の活動に加わることで、自信(やコンディション)を取り戻させる、という森保監督の方法もやはり疑問視されるところはある。

 とはいえ、何よりアーセナルの冨安健洋を筆頭に、吉田麻也(サンプドリア)、中山雄太、板倉滉と4人が欧州主要リーグ(板倉はドイツ2部に降格したシャルケ)でレギュラーを務めているというのは、現在の日本の強み。彼らを上手くチーム力に還元していきたい。ビルドアップで貢献できる板倉の左SB起用も一案だろう。

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[文:サカノワ編集グループ]

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