×

「それに答えたら私は愚か」豪州アーノルド監督が日本代表戦の前日会見でそう戸惑った質問とは?

東京五輪でのアーノルド監督。 (Photo by Masashi Hara/Getty Images)

「私たちは日本代表について長い間スカウティングしてきました。ただ――」

[カタールW杯アジア最終予選 B組4節] 日本 – オーストラリア /2021年10月12日19:10/埼玉スタジアム

 カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループB第4戦、日本代表(SAMURAI BLUE)戦に向けて、オーストラリア代表のグラハム・アーノルド監督が10月11日、試合前日の公式記者会見をオンラインで行った。

 このなかで「日本の弱点はどこにあると思いますか? また、引き分けを狙うこともあり得ますか?」という質問に対し、指揮官は次のように答えた。

「私たちは日本代表について長い間、スカウティングしてきました。ただ、ここで日本の弱点を申し上げるようでしたら、私はとても愚かでしょう。そのうえで、やはり私たちがとにかく集中しなければいけないのは、自分たちのことです。自分たちにフォーカスして、選手たちがメンタル面でも、フィジカル面でも準備が整っている、ということを確認することが重要になります」

 そして日本戦に向けて、「明日は自分たちの選手が、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれると信じています。素晴らしい試合になるでしょう。私は今までも、そして今後も、決して引き分け狙いの試合はしません。必ず勝点3を取るための試合をします」と、必勝を期していた。

 アーノルド監督は97年から98年6月までサンフレッチェ広島でプレーし、日本代表の森保一監督ともチームメイトだった。そして2014年にはベガルタ仙台を率いている。当時、広島を指揮していたのは森保監督だった。また今夏の東京オリンピックでも、森保監督と同じくオリンピックチームの指揮を兼任していた。さまざまな巡り合いがあっての今回の対戦となる。

「日本はサッカーの強国になりました。90年代初めにスタートし長い道のりを経てここまで来ました。私も97、98年にプレーしましたし、日本のことをよく知っています。私たちの選手の中には現在Jリーグでプレーする選手、アジアでプレーする選手、Jクラブと対戦した経験を持つ選手もいます。私と選手の持っている日本についての体験と知識を合わせることで、明日の試合、とてもワクワクする内容になると思っています」

 久々の真剣勝負――。日本とオーストラリアの現在地を知る、アーノルド監督にとっても楽しみにしていた“大一番”になる。

【注目記事】
【豪州戦】日本代表、現実的スタメン予想。伊東復帰…入れ替えは2人、3人?

【日本代表】ロサーノ監督招へいに「現実味」。リーガMX拒否…メキシコ代表を率いて森保ジャパンに勝ち東京五輪銅メダル

日本人選手市場価格ランキングTOP20。3位久保建英、2位冨安健洋、1位は…

[文:塚越始]

Ads

Ads