浦和対策「2トップ&プレス」いかに攻略する?岩波拓也が語ったサイドの活用、3バックの本格採用も近い!?
浦和の岩波拓也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
2試合とも加藤陸次樹と山田寛人の若き2トップから始まるプレスに苦しみ――。
[ルヴァンカップ 準決勝 第2戦] C大阪 1-0 浦和/2021年10月10日15:03/ヨドコウ桜スタジアム
※2試合トータル2-1で、C大阪が決勝進出
ルヴァンカップ準決勝の第2戦、浦和レッズは1ゴールを奪えず、2試合トータルスコア1-2で決勝進出を逃した。リーグ戦では完勝を収めたC大阪相手だったが、2試合連続で先発した加藤陸次樹と山田寛人の若き2トップから始まるプレスに苦しみ、なかなか攻撃の形を作れず、2試合目はノーゴールに終わった。
浦和対策を練り2トップを組んできたJ1リーグのヴィッセル神戸戦(●1-5)から、これで公式戦3試合連続で勝ち星なし。もちろん日本代表の酒井宏樹がいれば――という内容とも言えた。ただ、いずれの試合でも基本的には“前から強烈なプレスでハメていく”という相手の戦い方に苦しみ、そのいくつかのラインを段階的に突破(攻略)できなかった。
特に今回のC大阪との2試合では、サイドハーフの運動量が落ちてきた時、そのプレスを受けると、汰木康也や江坂任が、もう一度前線に襲い掛かっていくような反発力をほとんど見せられなかった(あるいは他の選手を含め、プレー精度がガクンと下がった)。
浦和への対策が練られてきている――。では、それをいかにかいくぐるのか?岩波拓也は試合後のオンラインによる取材で、次のようにヒントを語っていた。
「(中盤がボールを受けるところを狙われていたが?)小泉(佳穂)選手や江坂選手がタメを作りパサー役になる状況が多いので、そこが少し狙われつつあると感じていました。今日もそこで潰されカウンターを受けるシーンもありました。
もう少しサイドから攻めても良かったし、いろいろ反省点はあります。ただ彼らがレッズの中心でプレーしているのは間違いありません。いかにフリーの状態を作ってあげるかが僕らの仕事でもあり、生命線でもあります。
(彼らが)相手の狙いどころになってきていると感じますが、もう一つ上に行くためには、チームとしてそこを打開していかなければいけないと思います」
彼らにボールを供給させないため、センターバックも早い段階でプレスを受けている。そのなかで、どこかでギャップを作っていなければならない。
的を絞らせたくない、そして、もう少し幅を作り出したい。となれば――3バックの併用もそろそろ「本格的」に視野に入ってくるか。
またこの2試合、リカルド・ロドリゲス監督はいろいろな選手にチャンスを与え、ある程度我慢しながら戦況を見守っていた印象を受けた。そのあたり、どのように判断するのか? そのルヴァンカップ準決勝があったものの、この国際Aマッチによる中断期間は、後半戦への大切な時間になってきそうだ。
10月16日にはホームでリーグ戦、ガンバ大阪と対戦する。どのような顔触れで、そしてどのような陣容で挑むのか。巻き返しへの第一歩、注目したい。
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