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鎌田大地が導き出した「正しい解決策」。迷走続くフランクフルトに光明もたらす。ELオリンピアコス戦で“Daichi弾”

フランクフルトの鎌田大地。 (Photo by Christian Kaspar-Bartke/Getty Images)

グラスナー監督「3ゴール目は上手くいった」。

[EL GS3節] フランクフルト 3-1 オリンピアコス /2021年10月21日21:00(日本時間22日4:00)/ドイツェ・バンク・パルク

 ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ(GS)3節、ドイツ・ブンデスリーガ1部のアイントラハト・フランクフルト対ギリシャ1部のオリンピアコスFC戦、日本代表MF鎌田大地が今シーズン公式戦初ゴールを決め、フランクフルトが3-1の勝利を収めた。キャプテンマークをつけた長谷部誠もリベロでフル出場。

 ブンデスリーガではバイエルン・ミュンヘンを打破しながらも1勝5分2敗と、わずか“1勝”しか挙げられず14位に低迷。攻撃の形がなかなか作れず試行錯誤が続くなか、鎌田がチームに光明をもたらすゴールを決めた。

 オリバー・グラスナー監督は試合後の記者会見で、「非常に満足しています。特にパフォーマンスに満足しています。一体感あるリアクションを見せたかったのですが、それに成功しました」と手応えを掴んでいた。

「前半は、相手のスピードあるウイングに対し、しっかり組織的に対応できていて、1対1の局面でも自分たちを信じ続けられました。

 後半は、より深い位置でオーガナイズしてチャンスを作りたいと思っていました。(鎌田が決めた)3ゴール目は、それらが上手くいきました。

 全体的に見れば、勝利は必然でした。私たちはバランスを崩さず非常に変化に富んだ方法でプレーしていました。ヘルタ戦(●1-2)を経て、正しい解決策を一つ導き出しました。

 私たちは全員が規律を守り、冷静にポゼッションできました。狙っていたことを、すべて実行してくれました」

 そのように指揮官は今後の試金石となる勝利を喜んだ。

「確実にボールを奪えることが多く、そこからもっとゴールにつながるチャンスを作れたはずです。ただ、それは高いレベルでの不満であり、低次元のものに比べればいいことです。あとは、この勢いと自信を持って進むだけです」

 エースのアンドレ・シウバがRBライプツィヒに今季完全移籍し、前線の組み合わせの最適解を見出せずにいた。鎌田がゴールハンターになっていく――そんな豪胆さにも期待したくなるパフォーマンスだった。

 フランクフルトは今週末、日本時間10月25日2時30分から、日本代表FW浅野拓磨の所属するVfLボーフムとアウェーで対戦する。

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