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【鹿島】上田綺世が語った選手、クラブ、サポーターの関係「その現状を変えられるのがプレーヤーであり――」。3戦連発、FC東京に勝利

鹿島の上田綺世。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

ACL出場権争いに踏み止まる勝利。リーグ4位13ゴールに伸ばす。

[J1 33節] FC東京 1-2 鹿島/2021年10月23日14:03/味の素スタジアム

 J1リーグ鹿島アントラーズがアルトゥール・カイキと上田綺世のゴールで、FC東京に2-1の勝利を収めた。ホームチームは渡邊凌磨がスーパーボレーを突き刺してみたものの、これで先制された試合は10連敗となった。

 鹿島の上田はリーグ3試合連続ゴールで、リーグ4位となる13得点に伸ばした。

 その試合後の取材、最近起きたサポーターのトラブルなどを受けての思いを問われた。すると23歳のストライカーは少し考えて、次のように語った。

「僕らプロの立場なので、一選手でありながら、クラブとサポーターの関係が大事であることも分かっていて、そこには歴史があります。

 鹿島は勝ってきたからこそ、今の結果が、クラブも、サポーターも、上手くいっていない状況だと受け止めています。僕らプレーヤーは、その現状を変えられるより近い立場であり、そこでサポーターは一番ストレスがかかり、もどかしさを覚えていると思います」

 そのように「クラブ」を構成する中で、結果が残せていない時、サポーターが最もジレンマにかられているのではないかと感じ取っている。

「そうすると、何か僕らにそれを示さないといけない、とアクションがあった。よくない行為もあったと思いますが、それを含めて鹿島アントラーズ。それを変えられるのも、体現できるのも僕らなので、サポーターどうこう、クラブどうこうよりも、まず選手が試合に勝たないと、どんなに綺麗なサッカーをしても仕方ない。今日は相馬監督からも何がなんでも勝つサッカーをしようと言われ、それを出せました」

 あらゆる“要素”で構成されているのが鹿島アントラーズであり、その中で、自分のやるべきこと、できることは何か――それは目の前の試合で、目の前のプレーで勝ち、勝利のためゴールを決めること(絡むこと)。上田はそこに集中すると誓う。

 この日は土居聖真とのコンビも冴えた。上田は「お互いの特長を理解しているからこそ息が合っています。僕が推進力を持って背後へ出るところを、(土居)聖真くんが生かしてくれました」と頷いた。

 ACL出場権争いには何とか踏み止まっている。上田のゴールで、鹿島に勝点と勇気をもたらしたい。

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[文:サカノワ編集グループ]

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