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関東一高準決勝辞退、大津高が決勝進出「大会・相手校に迷惑はかけられないと判断しました」│全国高校サッカー選手権

写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

選手2人に陽性反応。

 日本サッカー協会(JFA)は1月7日、100回全国高校サッカー選手権大会の準決勝を前に、出場4チームを対象に大会前に定められた検査を行った結果、関東一高の選手2人から新型コロナウイルスの陽性反応が認められたと発表した。

 スタッフも含め当該者以外からの体調不良の報告はない。大会感染対策ガイドラインの内規に則り、正規登録チーム(選手30人及びチーム役員)に代わり予備登録チーム(選手14人及び正規登録チーム以外のチーム役員)での出場について、関東一高とサッカー部関係者で検討した結果、関東一高は準決勝の出場を辞退することが決まった。これにより、準決勝で関東一高と対戦予定だった大津高の決勝進出が決まった。

 その他3チームは全員の陰性が確認されており、引き続き健康観察を継続しつつ、検査体制の強化および感染防止対策の徹底により、準決勝・決勝を開催する。JFAは「今後も感染拡大防止と安全確保を最優先に、さらなる注意喚起や健康状態の確認に引き続き細やかに取り組むとともに、自治体や保健所、関係当局の方針や行動計画に基づいて迅速に対応してまいります」としている。

 小野貴裕監督(関東一高)
「今大会だけでなく、この2年間できる限りの対策を講じてきました。それでも陽性者が出てしまった以上、大会・相手校に迷惑はかけられないと判断しました。チームは動揺が隠せない状況ですので、個別の取材はご遠慮頂けますと幸いです」

 玉生謙介部長(全国高体連サッカー専門部 大会実行委員長)
「100回大会でこのようなことになったのは大変無念です。関東第一高校はこれ以上ない感染対策をしてきたと聞いています。それでもこのような事態になり関東第一高校の関係者の方々のことを思うと胸が痛みます。残りの2試合に関しましては、より一層の感染対策を講じ選手、関係者の安心・安全を確保して実施をしてまいります。関東第一高校の関係者、選手に対する取材はご遠慮いただきますようお願いいたします」

 ※感染対策ガイドラインの内規
「第100 回全国高校サッカー選手権大会 感染症対策事項」
●大会期間中にチームの中から新型コロナウイルスの陽性者が出た場合の判断 大会中に陽性者が出た場合には、そのチームは辞退または予備登録選手がいる場合には、代替出場へ移行することを原則とする。

 チケットの払い戻し等についてはJFAの公式サイトに掲載されている。払い戻しは、期間が定められているため注意を呼び掛けている。

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[文:サカノワ編集グループ]

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