【鹿島】地を這う強烈ミドル!鈴木優磨が岩政コーチと熱い抱擁「大樹さんの姿が誰よりも目立って…」
鹿島の鈴木優磨。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
監督代行として3勝目。「自分のサッカー人生の中で、ここまで具体的に言語化できる人は初めてだったのですごく刺激的だった」
[J1 4節] 神戸 0-2 鹿島/2022年3月11日19:03/ノエビアスタジアム神戸
J1リーグ4節、鹿島アントラーズの鈴木優磨がヴィッセル神戸戦で地を這うミドル弾を突き刺して、チームを勝利へと大きく近づける2点目をもたらした。鹿島はこれでリーグ連勝、3勝1敗とした。
鹿島の1点リードで迎えた54分、上田綺世が競り合ってこぼれたボールに対し、ペナルティエリア前の約23メートル付近、後方から飛び込んだ鹿島の新40番が右足で正確にミート! グラウンダーのショットがGK飯倉大樹の腕を弾き飛ばしてゴールネットを貫いた。
「(上田)綺世と2トップを組んだ場合、僕が足元でボールを受けて、綺世が裏を狙う形が多くなっています。(今回は)上手くこぼれてきて、あまりミドルシュートは打たないですが、タイミングよく振ったら入りました」
鈴木はそのようにゴールシーンを振り返った。
そして得点が決まった直後、25歳のストライカーはベンチに向かうと、岩政大樹コーチと熱い抱擁をかわした。今季ベルギーのシント=トロイデンVVから復帰した男は、「パッと見た時に大樹さんの姿が誰よりも目立ち、自然と体が大樹さんのほうへ向かっていきました」と言う。
このあとルヴァンカップの大分トリニータ戦のあと、政府の新型コロナウイルスの水際対策のため来日が遅れていたレネ・ヴァイラー監督へチームの指揮が正式に引き継がれる予定だ。
岩政コーチのもと、鈴木はいいベースができたと頷く。
「自分のサッカー人生の中で、ここまで具体的に言語化できる人は初めてだったのですごく刺激的で、自分にとって新鮮であり楽しい時間でした」
「大樹さんも監督が不在のなか、相当プレッシャーがあったと思います。リーグ戦はもちろん全勝したかったですが3勝できて、最近になかったスタートを切れました。大樹さんも嬉しいと思いますし、選手も自信を持てました。(リーグ戦では次節からヴァイラー監督が指揮する予定で)求めることは勝利で、目指すゴールは変わりません」
これでリーグ2点目。鈴木の咆哮が神戸の夜にこだました。
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[文:サカノワ編集グループ]