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【鹿島】「強い個を育て、強いチームに」ヴァイラー監督が記者会見、15日の大分戦から指揮

鹿島のレネ・ヴァイラー監督。協力:鹿島アントラーズ

政府の水際対策緩和で13日合流、さっそく指揮!「やっと仕事を始められます」

 J1リーグ 鹿島アントラーズのスイス人指揮官レネ・ヴァイラー監督が3月11日に来日、13日にチームへ合流した。日本政府の新型コロナウイルス感染症に関する水際対策強化に係る措置で、スイスが検疫強化の地域から外れたため、合流が当初の予定より早まった。ヴァイラー監督は15日のルヴァンカップ・グループステージのアウェーでの大分トリニータ戦から指揮を執る。

 ヴァイラー監督は「来日できたことがまず非常に嬉しいですし、やっと仕事を始められます。とても雰囲気が良い環境にあります」と、まず安堵した心境を語った。

 また、これまでリーグ3勝1敗の鹿島の戦いぶりについて、「当然全ての試合を見ています。いい印象も悪い印象も、いい部分も悪い部分も、いきなりではなく、徐々に変えていきたいです」とコメントした。

 岩政大樹コーチからは、複数システム、そして様々な組み合わせにトライしてきたチームを、ヴァイラー監督が引き継ぐ形となった。

「システムの話をするのは、あまり好きではありません。システム頼りにはしません。選手一人ひとりの持っているものを最大限に引き出すのが指導者。彼らがどのやり方がベストなのかを伝達してくれると思います。コーチ陣全般が素晴らしい仕事をしてくれて感謝しています。よりよい選択をみんなで模索し、選手たちとも話して最大限の力を発揮できるように。強いメンバー、強いチームを送り出して、成果を出していきたいです」

 また、ヴァイラー監督は自身の“指導者像”について、こんなことを語っていた。

「コーチは選手を育てなければいけません。特徴を見極める力はあると思っていますが、そのためには選手が気持ちよくプレーできるように心掛けています。そしてチームのために、というパーソナリティを育てます。その意味では、成長した個が集結してチームになっていく、それができると思っています」

 そして新指揮官は次のようにファンとサポーターに向けて決意を示した。

「大きな期待は感じています。成功に導くためには、まず選手個々の成長と向上が必要です。それがまず私がやらなければいけない仕事です。優秀な選手を育てられれば強いチームになっていきます。強いチームになればいい成果につながっていきます。徐々にそのステップを踏んでいきたいです。日々選手を向上させながら、皆さんの期待されるエンターテイメント性を含め、チームとしてのパフォーマンスを見せていきたいです」

 いよいよ鹿島の2022シーズンが、ここから本当の意味でスタートする。

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[文:塚越始]

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