【鹿島-清水】両クラブで事実確認「侮辱的と解釈されかねない発言はあったが、差別的な言動はなかった」
写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
清水も声明を発表――。
[J1 6節] 鹿島 2-1 清水/2022年4月2日16:00/カシマサッカースタジアム
J1リーグの鹿島アントラーズは4月5日、2日に行われたJ1リーグ6節の清水エスパルス戦で所属クラブの選手の発言が問題視され、クラブスタッフがその発言を容認するようなコメントがあったと報じられた問題で、両クラブ間で事実確認のため調査を実施し、選手による「侮辱的と解釈されかねない発言はあったが、差別的な言動はなかった」と発表した。
鹿島によると、両クラブの選手とチームスタッフへのヒアリングの結果、鹿島所属選手から清水所属の外国籍選手に対して侮辱的と解釈されかねない発言があった一方、一部報道を受けインターネット上で推測されていたような差別的な言動はなかったことが確認されたという。
この事実を受けて、クラブは当該選手に厳重注意を行い、自身の言動に責任を持つことの重要性を改めて伝えた。その後、両クラブ間で侮辱的な発言は容認しないことを確認したうえ、今後も相手へのリスペクトとフェアプレー精神を大切にしていく姿勢を共有したという。
清水所属選手からの指摘により、クラブスタッフが当該選手の発言を容認するようなコメントがあったことについて、解釈の齟齬から生じたもので、当該発言を容認するものではなかったと確認した。
鹿島は「相手への敬意を欠いた行為が再発しないよう、所属選手らへの指導を徹底し、試合における事案については、今後も対戦クラブを含めた関係各所と連携しながら適切に対応してまいります」と報告している。
一方、清水は「鹿島アントラーズ戦における行為について」と題し、次のように声明を発表している。
「4月2日の鹿島アントラーズ戦における行為に関しまして、下記の通りご報告させていただきます。
4月2日(土)2022明治安田生命J1リーグ第6節 鹿島アントラーズ戦において、鹿島の選手による侮辱的と取られかねない発言があったことが確認されました。 試合後、両クラブの選手ならびにチーム関係者への事実確認を行い、いかなる侮辱的な発言も容認しないことを両クラブで確認しました。 今後も相手へのリスペクトとフェアプレー精神を大切にしていく姿勢を共有しております」
どこからが侮辱であり、どこからが差別的であるのか。両クラブが、よりライバル間にあったならば、このような決着に至っていなかった可能性もあり、やや判然としないところはある。ただ、今回のこの問題は両者と両クラブが理解し、認め合うことで決着した。
【注目記事】
・日本代表MF久保建英、レアル・マドリード復帰へ「人生のターニングポイントになる」
・【鹿島】ピトゥカに厳重注意、追加処分の可能性も。蹴ったペットボトルと水が観客に当たる
・【札幌1-1浦和】ミシャ激怒!浦和ベンチへ詰め寄る。試合再開のボールを巡り…
[文:サカノワ編集グループ]