ロティーナ監督就任、神戸DF槙野智章「一つ勝てば、流れが変わる」。浦和リカルド監督との共通項も感じ取る
神戸の槙野智章。(Photo by Masashi Hara/Getty Images)
新体制、10日のC大阪戦で初陣。その後はACLへ。
J1リーグのヴィッセル神戸は4月8日、前清水エスパルス指揮官のロティーナ氏が新たに監督に就任すると発表した。同日オンライン取材に応じてくれたDF槙野智章が、新体制での決意を語った。
日本代表としてロシア・ワールドカップ(W杯)に出場しているディフェンダーはロティーナ体制初日のトレーニングを終えたあと、「今日からスタートして、一つひとつ細かい部分のチーム戦術から入っていき、面白いという印象を受けています」と、新鮮な風を感じ取る。
東京ヴェルディを率いたあと、2019年から20年はC大阪を率いて上位に進出。最終ラインからのビルディングアップを大切にした戦いで、DF陣(特にセンターバック)への要求は多岐にわたる。
槙野は「汰木(康也)とも話したのですが、リカルド・ロドリゲス監督と似ています。同じスペインの方でもあるかもしれませんが、言っていること、やろうとすることは近いものがあります。ボールの動かし方や人の配置、立ち位置が似ています」と、昨季まで所属した浦和レッズでの戦いとの共通項やつながりを語る。
元スペイン代表のアンドレス・イニエスタ、日本代表のFW大迫勇也、そしてロシアW杯日本代表の山口蛍、酒井高徳らタレントが揃う神戸だが、今季これまでリーグ4分5敗と未勝利で17位。9試合連続リーグ最多15失点を喫する守備の再構築は課題でもある。
来月35歳の誕生日を迎えるがいまだ闘争心の塊である槙野は、「一つ勝てば、流れが変わると思っています」と前を向く。
ロティーナ新監督は10日、自身の古巣でもあるセレッソ大阪戦から指揮を執る予定。その後、タイで集中開催されるAFCアジアチャンピオンズリーグに臨む。
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[取材・文:石田達也]