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【松本】初の信州ダービーへ名波浩監督「イメージは静岡ダービーより日韓戦」。北九州戦でボードに書いた言葉とは―

北九州戦後に記者会見に応じた松本の名波浩監督。

「勝つ気しかないというメンタルを選手たちには植え付けたい」。今回のライバル対決はスコアレスドローに終わる。

[J3 8節] 松本 0-0 北九州/2022年5月4日15:03/サンプロアルウィン

 J3リーグ8節、松本山雅FCがギラヴァンツ北九州とスコアレスで引き分けた。前節首位に立った松本は3連勝こそならなかったものの、昨季J2を戦ったライバルとの対戦でしっかり1ポイントを積み上げた。

 松本の名波浩監督は試合後の記者会見で、今回、新型コロナウイルスの感染者が出た北九州を慮って次のように語った。

「我々も1回、2回目の緊急事態宣言の時には、クラブとして苦しい思いをしてきました。今回(ミーティングで)ボードに大きく書いたのは『総合力』。総合力が試されている時だと。それが春先だろうとシーズン終盤だろうと関係なく、総合力を出す時と。初スタメン、スタメン復帰、そういった選手たちがどういったモチベーションを持ち、この試合でトライできるのか。対戦相手が一番上にいる我々に対するモチベーションも高かった。そういったことをケアしなければいけないゲームでした。勝点1でしたけれど、御の字ではないかと思っています」

 そのように指揮官はいろいろな意味で価値ある1ポイントだと受け止めていた。

 そして8日の天皇杯県予選決勝、さらに15日にはJリーグ公式戦では初となる信州ダービーが実現する。リーグ戦はまずAC長野パルセイロのホームゲームだ。

 早くもその一戦への意気込みを問われた名波監督は、次のように強い決意を示した。

「今回とも通じていて、総合力が試されるゲームになります。2試合通して180分でなんてことは考えず、1試合ごとしっかり全力でやりたい。パルセイロは今日負けていて、手綱を締め直してくるはずで、それを受けずにしっかり挑戦者の気持ちを持ってやりたいです」

 そして日本代表やJリーグで様々な戦いを現役時代にも(監督としても)経験してきた指揮官は「日韓戦」と「静岡ダービー」を挙げて語った。

「いろんなところで僕自身もダービーを経験してきました。個人的には日韓戦をイメージしています。静岡ダービーというよりも日韓戦という感じがしています。負ける気どころか、勝つ気しかしていないというメンタルを、選手たちには植え付けたいと思います」

 そのように熱く燃えるダービーへ、名波監督はサポーターの期待を受け止め必勝を誓った。

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