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直前に伏線…昌子とレアンドロ内輪喧嘩が勃発、ダービーC大阪の敵地ピッチ上で

ガンバ大阪の昌子源。(C)SAKANOWA

最後はC大阪の松田陸がなだめる。

[J1 14節] C大阪 3-1 G大阪/2022年5月21日14:03/ヨドコウ桜スタジアム

 J1リーグ14節のセレッソ大阪対ガンバ大阪戦、試合中では珍しい内輪喧嘩が勃発した。

 C大阪が2-1と1点リードで迎えた88分、スローインでプレーを再開しようとしたG大阪の昌子源だが、出すところがなく、チームメイトのアクションのなさに激怒。ボールをたたきつけて、前へ向かう姿勢を見せてくれとゼスチャー。すると最前線にいたFWレアンドロ・ペレイラが昌子のところまで全速力で向かって、昌子のその行為にキレる。チームメイトはレアンドロ・ペレイラを止め、昌子と引き離そうとする。二人を中心に言い合いになり、大阪ダービーの敵地のピッチ上で、まさかの内輪揉めが起きた。

 最後は前線に戻されたレアンドロ・ペレイラだが、C大阪の松田陸にもなだめられていた。

 レアドロ・ペレイラは主審からも注意を受けて、そのあと試合再開に。しかし90+3分、逆に目の覚めるようなカウンターから奥埜博亮に3点目(自身この日2点目)を決められてしまう。結局ホームのC大阪が3-1で勝利を収めた。

 その内輪揉めのシーンだが、伏線があった。それまでも前線の動き出しと連動性がなく、結局ボールを奪われしまうことが続き、最終ラインの昌子は何度か首を傾げていた。86分には、似たような位置でG大阪ボールのスローインになっていた。

 だが藤春廣輝は出すところがなく、前にいたレアンドロ・ペレイラへと投げる。ところが、位置のずれたレアンドロ・ペレイラは競らず、相手ボールとなり、そこから決定機を作られていた。

 そこで競り合わなかったG大阪の9番に、昌子は「レアンドロ!」と叫び、そこは責任を持って競るところだと訴えた。ところがレアンドロ・ペレイラは、昌子に手を挙げて“何を言っているんだ”と異議を唱えていたのだ。

 そして、2分後にその“内紛事件”は起きた。

 基本的には昌子の主張が正論であるようだが、周囲と考えが合っていないのは一体なぜか。また、今回はレアンドロ・ペレイラ個人の問題なのか、チーム全体の問題なのか、なぜ、そんな事態にまでなっているのか――。そのあたりをしっかり今のうちに紐解いておかないと、一枚岩となっての好循環は生まれないだろう。

 片野坂知宏監督は試合後のフラッシュインタビューで「先制できたものの、後半失点が続いてしまい、跳ね返すパワーがありませんでした」「最後までどれだけ歯を食いしばって走れるか。強度を保って自分たちのやりたいことができるか。結局今日はできなかったので、こうした敗戦になったと思います」と振り返った。

 G大阪は4勝5分5敗の勝点17で11位。一方、C大阪は5勝5分4敗の勝点20で7位浮上。

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