タイムリミット5/31、板倉滉のシャルケ完全移籍は「とても不確実」。内田篤人以来の真シャルカー誕生は!?
板倉滉。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
レンタル選手の売却が進めば――。
2022-23シーズンのドイツ・ブンデスリーガ1部復帰を決めたシャルケ04は、果たして、マンチェスター・シティから期限付き移籍中の日本代表DF板倉滉の買い取りオプションを行使するのか。そのトピックスがサポーターの最大の注目点の一つとなっている。しかし『スカイ』は5月23日、板倉のシャルケ買取について、「とても、とても不確実」とその状況についてレポート。550万ユーロ(約7億8000万円)という“高額”な買取額がネックになっているそうだ。
板倉はセンターバックとしてブンデスリーガ2部31試合・4得点を記録。チームの優勝と1年での1部復帰に大きく貢献した。
1部昇格を果たした場合、マンチェスター・シティに550万ユーロを支払えば、板倉のパス(保有権)を買い取れるオプションが付帯。当初シャルケはその権利を行使するものと見られていた。しかし、同メディアによると「様々な利害関係」が絡み、非常に複雑化しているという。
まずシャルケが資金を確保するためには、オザン・カバク(→ノリッジ・シティ)、アミーヌ・アリ(→オリンピック・マルセイユ)のローン組の売却により利益を得ることが条件に。しかし、いずれもまだ目処が立っていない。そこがまず整理できないと、板倉買取のオペレーションも進められないということだ。
財政健全化を進めるシャルケの資金は潤沢と言えず、この550万ユーロも大きな額になる。その大金をDFの1選手の獲得に費やすのに躊躇っている。
また、すでにブンデスリーガ3クラブが板倉獲得を検討していると言われる。そのためシャルケが来季も引き続き「ローンを継続するのは難しそうだ」とも見解を示している。
買い取りオプションを行使するかどうか――。そのタイムリミットは5月31日。『スカイ』の担当記者は「来週火曜日までに決断しなければならず、今後も協議は続きます。しかし今のところ、シャルケにとって、かなり難しい状況にあると思います」と現状を説明している。
板倉もプレー続行を希望していると言われるが……。クラブアンバサダーを務める内田篤人氏以来となる真のシャルカー誕生はなるか!?
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