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“令和のウッチー”U-21日本代表の右SB内野貴史「ラッキーだったが意図していた」。アジア杯UAE戦、先制アシストなど2ゴールをもたらす

ウズベキスタンからオンラインによる取材に応じたU-21日本代表の内野貴史。協力:日本サッカー協会/(C)SAKANOWA

デュッセルドルフの21歳。「迷いなく前へ出ていけたので、チームメイトに感謝しています」

[ウズベキスタンU-23アジア杯 GS1節] U-21日本代表 2-1 U-23UAE代表/2022年6月3日18:00(日本時間22:00)/Pakhtakor Stadium

 ウズベキスタンU-23アジアカップのグループステージ(GS)1節、U-21日本代表が鈴木唯人、細谷真大のゴールやGK鈴木彩艶のPKストップでU-23UAE代表に2-1の勝利を収めた。日本は6日にU-23サウジアラビア代表と対戦する。

 UAE戦に右サイドバックでフル出場したフォルトゥナ・デュッセルドルフの内野貴史が試合翌日4日に取材に応じ、UAE戦を客観的に振り返った。

 61分、持ち上がってのクロスを、相手選手がクリアミス。その背後にいた鈴木唯がボールを受けると、冷静に飛び込んできた相手をかわし左足でシュートを突き刺した。

 また交代出場した藤尾翔太との縦関係から、76分、藤尾→細谷のゴールも生まれた。

 1点目の“アシスト”について、内野は「(鈴木)唯人のゴールはちょっとラッキーな形で決まりました。実際、自分が絡んでいなかったとしても、1点は1点なので、誰が決めてもあのゴールは喜んでいたと思います。あの得点、あの勝利は素直に嬉しかったです」と振り返った。

 相手クリアミスから決まったものの、決して“偶然”のゴールだったわけではない。

「相手は前半からラフに危ないゾーン、嫌がるゾーンにボールを入れて、それでリズムを作っていました。そのようなシーンが前半、日本のほうが少なかったと感じました。そこで後半、中に人数が揃っているのが見えたら、ラフなボールでもクロスを上げてみようと意識していました。こうした緊張感のある試合だからこそ、(鈴木唯の)得点のようなミスが起こると感じていました。そこでラッキーな形でしたが、得点が生まれました。意識していたことだったので、良かったです」

 何かが起きるはずだという“意識”が生んだ“ラッキー”な先制点だったと言う。

 また、試合全体も客観的に捉える。バランスを見て、内野は攻撃的な立ち位置を心掛けたそうだ。

「試合の流れからして、相手の右サイドが少しストロングポイントで、自分たちの左サイドが押し込まれるシーンが多かったです。その分、自分(右サイド)が守備のところで余裕ができる分、攻撃に絡みたいと思っていました。ただ、自分が前へ行けたのは、隣のセンターバックの(鈴木)海音をはじめ、(チェイス)アンリ、逆サイドの(加藤)聖が、自分の出て行ったところのカバーをしてくれたからこそでした。あまり心配せず、迷いなく前へ出ていけたので、そこはチームメイトに感謝しています」

 ニックネームはウッチー――。柏レイソルとジェフユナイテッド市原・千葉の育成組織を経て、アレマニア・アーヘンで実績を積んでドイツへ渡った。2021-22シーズンはデュッセルドルフⅡで31試合、トップチームでブンデスリーガ2部2試合に出場した21歳になる新世代の右サイドバック、“令和のウッチー”が国際舞台で確かな一歩を踏み出した。

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