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【清水】ゼ・リカルド氏が新監督就任へ。ブラジルのヴァスコ退団発表、エスパルス行きをSNSで報告

ゼ・リカルド氏。(Photo by Buda Mendes/Getty Images)

「清水エスパルスから誘いを受け、2年間お世話になることになりました」

 ブラジル人のゼ・リカルド氏(Ze Ricardo)が6月6日、J1リーグ清水エスパルスの新監督に就任することが明らかになった。5日が自身の51歳の誕生日だった。SNSのインスタグラム(アカウントは @zericardo.oficial )で現在率いているブラジル・セリエB(2部)のCRヴァスコ・ダ・ガマを去ると報告し、清水と2年契約を結ぶことで合意に至ったと綴っている。

 ゼ・リカルド氏(本名:ホセ・リカルド・マンナリーノ)は1971年6月5日生まれ、ブラジル・リオデジャネイロ出身。180センチ。現役時代はセンターバックを務めていた。25歳でフットサルの現役を引退。ただ21歳からフットサルクラブのマネージャーも務めてきたという、まさに生粋の指導者・分析官・戦略家肌である。

 ブラジルでは、CRフラメンゴ、ヴァスコ・ダ・ガマ、フォルタレーザEC、ボタフォゴFR、インテル・ナシオナルなど名門クラブを率いてきた。海外では2019年6月にカタールSCで指揮を執ったが、5試合を経て9月に解任されている。

 そして2021年12月からヴァスコを再び率いてきて、4勝6分けの無敗で4位につけていた。

 ゼ・リカルド氏はインスタグラムで、ヴァスコ・ダ・ガマを退団することに「大変心苦しく思っています」と述べ、フロント、スタッフ、選手、何よりサポーターに感謝を伝えている。

 そしてこのタイミングでの決断について、「サッカーの世界ではよくあることですが、将来については不透明な部分が多いなか、日本のエリート(1部)である清水エスパルスから誘いを受け、2年間お世話になることになりました」と、先日、平岡宏章監督が電撃退団した(篠田善之氏が暫定監督)清水の指揮官就任を報告しているのだ。

「文化や伝統が高く評価されるこの国で、私のキャリアの新たな挑戦が始まります。 遠くからヴァスコの美しく輝かしい歴史が続くよう応援しています」

 そのようにこの投稿では、好調をキープしていたチームへの思いを綴っている。

 ゼ・リカルド氏は以前にも日本行きが噂されてきた一人である。清水は現在2勝7分7敗の勝点13でJ1・J2入れ替え戦枠の16位。清水とブラジルのつながりは深く、この指揮官就任を、逆襲への序章としたい。

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