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物議を醸した柏×神戸のPK判定は「妥当」。家本氏が詳しく解説、意図的でないが菊池流帆の足がボールに乗り上げ戸嶋祥郎のふくらはぎへ

菊池流帆。 (Photo by Mohamed Farag/Getty Images)

本来はVARオンリーレビューだが、OFRが推奨された背景にも言及。

[J1 17節] 柏 3-1 神戸/2022年6月18日19:03/三協フロンテア柏スタジアム

 J1リーグ17節、柏レイソルがヴィッセル神戸に3-1で逆転勝利を収めた一戦、41分の神戸DF菊池流帆の柏FW戸嶋祥郎へのタックルによるPK判定が、その後、神戸の三木谷浩史会長の「徹底的にやらせてもらう」発言などで物議を醸すとともに注目を集めた。そのシーンが6月21日に公開されたDAZNの人気コンテンツ「Jリーグジャッジリプレイ」で取り上げられ、昨季までプロフェッショナルレフェリーを務めた家本政明氏が詳しくこの判定について解説をした。

 今回は中継時には紹介されなかった問題のシーンを後方(神戸ゴール側)と横のアングルから捉えた映像が公開された。そして菊池の振り上げた足が危険であるスパイク部分(足裏)を相手に向けたまま、ふくらはぎを踏んでしまっていることもより明白になった。

 家本氏はその映像を踏まえ、次のように説明した。

「菊池選手はボールにコンタクトしていると思います。そこからボールに弾かれた足がそのまま、残念ながら(戸嶋のふくらはぎに)向かってしまっています。菊池選手が戸嶋選手に何かしてやろうという意図はなく、戸嶋選手もボールの前で止まり出しています。お互いにフットボールをしようとしていますが、(菊池の)左足が一番痛いところ(レガースのないふくらはぎ)に当たってしまっています」

 菊池の不可抗力ではあるが、結果、戸嶋をスパイクしている。ファウルの判定はやむを得ないのではないかと語った。

「(レッドカードの可能性を指摘され)過剰な力とは言えないので、マックスはイエローカードかなと思います。ただダメージは与えてしまっているので、ペナルティキックとイエローカードは妥当な判断だったと思います」

 そのように今回の佐藤隆治主審の判定は妥当だったと見解を示した。

 また、本来ファウルの位置がペナルティエリアの内か外かは、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のオンリーレビューで判断されるべき事象だが、今回、OFR(オン・フィールド・レビュー)が実施された。その件について家本氏は次のように説明した。

「ゲームに大きな影響を与える事象の時は、オン・フィールド・レビューを推奨しても良いとガイドラインに記されています。そうすると、今回のように、みんなが映像を見ることができて、審判も確認して自分の判断を後押しする材料になります」

 そのように“勝負どころ”でのOFRの活用についても言及していた。

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