【J2 人件費ランキング】3位京都、2位大宮、1位約14億円は…。5位の松本がJ3に降格する厳しい世界
写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
4億円近い減額、それでも千葉は4位。
Jリーグが5月に開示した各クラブ経営情報(3月決算の柏レイソル、ジュビロ磐田、湘南ベルマーレは後日集計)をもとに、2021シーズンのJ2リーグ人件費ランキングをまとめた。
コロナ禍での2年間はJ1参入プレーオフが実施されず。昨季は自動での昇格2チーム、降格4チームという特例のレギュレーションで開催された。
そうしたなか、人件費の1位はJ1昇格をノルマに掲げたV・ファーレン長崎で、13億8400万円だった。2位が大宮アルディージャで13億5400万円、そして3位の京都サンガF.C.が11億3000万円で、J1昇格を果たしている。
一方、5位の8億2300万円だった松本山雅FCがJ3に降格している。
現実的には、J1リーグ(サガン鳥栖が13億円、平均20億円規模)で戦うことを見据えると、10億円の“壁”は越えておきたいところと言えて、一つのラインになってきている。一方で1億円以上、大幅に減額しているチームも目立つ。ジェフユナイテッド市原・千葉は4億円近い減額だが、それでも10億5300万円で4位という規模を維持している。
今季はJ1参入プレーオフが復活する。非常に厳しいルールではあるが、令和の下克上は起きるのか――一つ注目点になる。
2021シーズンのJ2リーグ人件費ランキングは次の通り。
◎2021年J2人件費ランキング(単位:百万円)
順位 チーム 2019 2020 2021 前年比(+=プラス ▲=マイナス)
1 長崎 1,029 1,382 1,384 + 2
2 大宮 1,547 1,300 1,354 +54
3 京都 895 929 1,130 +201
4 千葉 1,153 1,444 1,053 ▲391
5 松本 1,430 1,090 823 ▲267
6 新潟 722 821 691 ▲130
7 東京V 713 660 678 +18
8 町田 402 497 655 +158
9 岡山 634 635 612 ▲23
10 山形 549 605 588 ▲17
11 甲府 707 609 483 ▲126
12 山口 527 505 483 ▲22
13 北九州 250 330 449 +119
14 愛媛 406 410 403 ▲7
15 琉球 252 315 369 +54
16 水戸 321 335 351 +16
17 金沢 311 312 347 +35
18 栃木 365 314 323 + 9
19 群馬 184 242 298 +56
20 秋田 161 184 265 +81
21 相模原 121 151 265 +114
※参照)
ー 磐田 1,995 1,405 –
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