【移籍情報】ウェストハムが鎌田大地に関心!本命はフランクフルトの同僚?
鎌田大地。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
中盤の補強は必須。ただし鎌田自身の求めるステージは――。
イングランド・プレミアリーグのウェストハム・ユナイテッドが、ドイツ・ブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトに所属する日本代表MF鎌田大地の獲得に「関心」を示している。
『フットボール・ファンキャスト』が7月30日に報じた。昨季7位でフィニッシュしUEFAカンファレスリーグ予選の出場権を獲得したウェストハムは、さらなる上位進出へ中盤の戦力補強がテーマとなっている。ビッグクラブの補強がある程度終わり、現在はクラブとして欲しい人材を選りすぐりできる状況になりつつある。
ウエストハムはフランクフルトのセルビア代表MFフィリップ・コスティッチの獲得に動いてきた。しかしフランクフルトから提示された契約金2000万ユーロ(約27億2000万円)という条件に難色を示しているという。
一方、鎌田についても関心を示してきた。25歳のトップ下には、1年前には3000万ユーロ(約40億円)という移籍金が設定されていた(フランクフルトとの契約は現在のところ2023年6月まで)。
ただし同メディアでジャーナリストのピート・オルーク氏は「彼は日本人であることで、経済的なインセンティブがより見込めます。アジア全体のマーケティングにもつながる」と、戦力面に加えてそうした経営的な“プラス効果”を期待しているということだ。また、ウェストハムの中盤の構成力に問題を抱えてきただけに、鎌田が加われば新たなファクターになると期待を寄せている。
これまで、イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーFC、スペイン1部セビージャFCなどが鎌田獲得に向けて興味を持っていると、1年前から報じられてきた。しかし、具体的なオファーには至らずにいる。
しかもフランクフルトは昨季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)優勝を果たし、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得している。鎌田にとって、CLは大きな目標だった。それだけに、自身の手でその出場権を掴んだフランクフルトで戦い続けることも、決してマイナスとは捉えていない。
鎌田は5月の時点で、次のように語っていた。
「僕が加入してからの5シーズン、フランクフルトは素晴らしい成績を残しています。そこにCL(チャンピオンズリーグ)の出場権が加わります。ぶっちゃけ、フランクフルト以上を探すのは、より一層難しくなってきます。残りの契約は1年で、そこはいろいろ上手く考えて行動していきたいと思います。
ただ半年後にワールドカップがあるから云々とは一切考えていません。代表のために移籍するとか、移籍しないとか、そういうふうには考えていません」
ウェストハムがCL出場権を得ていない、という点も一つポイントになる。あるいは……CLのグループステージはW杯前までに終わる。その成績によっては、W後の冬の市場で再び動きがある? それとも、ここから一気に進展を見せるのか!?
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