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【FC東京】レアンドロが再び相手顔面に平手打ち。清水戦カードなし、VARも介入せず

FC東京のレアンドロ。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

過去にも複数回顔を狙った肘打ちや殴打などの行為で、昨季5試合の出場停止処分。

[J1 24節] FC東京 0-2 清水/2022年8月8日18:00/味の素スタジアム

 J1リーグのFC東京対清水エスパルス戦、清水がカルリーニョス・ジュニオとチアゴ・サンタナのゴールで2-0の勝利を収めた。FC東京はリーグ2連勝中でストップ。

 この試合の76分、自陣で背後から後藤優介からチャージを受けたFC東京のレアンドロが倒れる際に右手を振って、それが後藤の顔面に入るシーンがあった。ただ主審は後藤のファウルにより、FC東京ボールで再開された。

 主審からレアンドロへのカードの提示はなし。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が主審に対し、レッドカードの可能性を伝えることもなかった。

 VTRで確認すると、後方からのチャージに怒ったレアンドロが倒れる際、左手で後藤の首に腕をかけていて、その勢いのまま右手で顔面を手で狙っているように見える。

 この日はFC東京のアカデミー生も招待されたゲームで、さらに夏休みとあって多くの子ども達が訪れていた。Jリーグが謳うフェアプレーに最も反するプレーであり、果たして、こうした“バレなければいい”という暴力的な行為を「偶然」で済ませていいのか。Jリーグの一部選手にはそうした行為が少なからず見受けられ、改めて議論を呼ぶ行為となった。

 レアンドロはこれまで三度、そうした相手選手の顔面を殴打する行為により、Jリーグからも厳しい処分を受けてきた。ただし当時の長谷川健太監督も「報復ではない」と本人を庇う発言をしていた。

 レアンドロは昨年9月、名古屋グランパス戦での中谷進之介への顔面に肘を向けて突進して倒し、レッドカードで退場に。Jリーグ規律委員会は前年2回の行為も加味し、この元ブラジル代表FWにリーグ3試合の出場停止と罰金30万円の処分を科した。さらにクラブはルヴァンカップ2試合を追加し公式戦計5試合の出場停止と制裁金100万円、厳重注意の処分を科した。加えて当時の大金直樹社長、長谷川健太監督、古矢武士トップチームマネジメント部長が一部報酬を返納するという処分も下されていた。

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