【岩手】秋田豊監督の今季限りでの退任発表。初のJ2昇格、しかし1年でJ3降格圏の21位以下確定
秋田豊氏。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「グルージャが岩手の皆様に認知され、応援していただいたことを肌で感じ取ることができ、非常に嬉しく思います」
1シーズンでのJ3降格が決まったいわてグルージャ盛岡(岩手)は10月16日、秋田豊監督の2022シーズン限りでの退任を発表した。後任は未定。
52歳の秋田監督はクラブ初のJ2昇格を達成。今季もまずまずのスタートを切ったものの、次第に相手に研究されると、シーズン中盤から終盤にかけて、なかなか勝点を稼げなくなってしまった。チームはJ3降格圏の21位以下が確定している(ただし、J3首位いわきFCにJ2クラブライセンスが交付されない場合、21位は残留できる)。
秋田監督は次のようにコメントしている。
「まずは、良い時も悪い時も支えてくれたサポーターの皆様、スポンサーの皆様、そして、クラブ関係者の皆様、本当にありがとうございました。 このたび、監督を退任することとなりました。
私にとってこの3年間は、充実した時間を過ごさせていただきました。
岩手に来て色々な思いを感じ、自分自身としても成長できました。最初は200名しかいなかったスタジアムが、最終的には3000名以上の方々が集まり、グルージャが岩手の皆様に認知され、応援していただいたことを肌で感じ取ることができ、非常に嬉しく思います。
そしてクラブとしても、まとまりがあったからこそ、J2昇格が叶ったと思っています。
しかしながら今年は結果を出すことができず、皆様に対し大変申し訳なく感じています。そんな中でも、選手たちは精一杯自分の力を出そうと努力してくれたこと、最後まで諦めずにベストを尽くしてくれたことに、本当に感謝しています。
改めて、ファン、サポーター、そしてスポンサーの皆様、クラブ関係者の皆様、本当にありがとうございました。 残り1試合、最後まで戦い抜きますので、応援よろしくお願いします」
また、坂本達朗社長は次のように監督交代の理由を説明している。
「秋田監督には3年間監督として指揮をお願いして参りましたが、今シーズンをもちまして退任いただく決定を致しましたことを、ご報告させていただきます。チーム状況が厳しい場面で、監督に就任いただき、昨シーズンはチーム初のJ2昇格を果たしていただきました。
今シーズンは、フロントとして十分な戦力を提供できなかったこともあり、結果が残せなかったことは大変残念に思っています。J2昇格の功績は、決して色褪せるものではありません。
最大限の感謝と敬意をお伝えしたいと思います。 秋田監督の今後のご活躍を祈念すると共に、いわてグルージャ盛岡へ引き続きご支援と応援をよろしくお願いいたします」
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