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【ジュビロ磐田】FIFAから来季全カテゴリー「補強禁止」の厳罰。CASに上訴、ファビアン・ゴンザレスと二重契約の疑い

ジュビロ磐田のエンブレム。(C)SAKANOWA

タイのクラブから申し立て。4か月の出場停止、約740万円の支払い義務も。

 J1リーグのジュビロ磐田は10月19日、先月コロンビア人FWファビアン・ゴンザレス(Fabian Gonzalez)を巡る契約違反により、国際サッカー連盟(FIFA)から、2023シーズンの全カテゴリーにおける二度の移籍期間の補強禁止、ファビアン・ゴンザレスの4か月出場禁止とタイ・クラブへの約740万円の支払いなど、非常に厳しい処分を受けたと報告。しかしこれを不服として、クラブがスポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴したと発表した。

 クラブによると、2022年4月13日、タイのクラブが、ファビアン・ゴンザレスと磐田を相手取り、FIFAの紛争解決室(DRC)に申立てを実施。当事者の主張が提出されたあと、今年9月29日、磐田とファビアン・ゴンザレスが契約を締結する前、同選手とタイのクラブの間にすでに契約締結されていたことを認定した上で、同選手がタイのクラブとの契約を正当な理由なく解除し、磐田はその契約解除を誘引したと推定されると、DRCは判断した。 

 DRCの決定内容は次の通り。

●ファビアン・ゴンザレスに対し、タイのクラブへの約5万ドル(約740万円)の賠償金の支払命令。磐田は支払義務を選手と連帯して負う。

●ファビアン・ゴンザレスに対するスポーツ制裁として、4か月間の公式戦出場停止処分。

●磐田に対するスポーツ制裁として、今後2回の登録期間(2023年第1および第2登録期間)における新規選手登録の禁止処分。トップチームを含め、全ての年齢カテゴリーの男子のチームが対象。ただしクラブ所属選手の登録区分変更(例:ユースチームからトップチームへの昇格)、期限付移籍中の選手が移籍期間満了に伴いクラブに復帰する場合などは制裁の対象外。

※U-18、U-15、ジュビロSS、サッカースクールで、2023年度に新規入団する新高校1年生、新中学1年生、新小学5年生および新小学6年生は、2023年1月から2023年12月までの間、日本サッカー協会(JFA)への登録が必要となる大会・活動への参加が認められない(2022年に当クラブ登録済の選手は除く)。

 この決定に対し、磐田はファビアン・ゴンザレスが契約締結前、タイのクラブと契約していた事実を認識していなかったと主張。契約の存在にかかわらず選手を引き抜いた事実は存在しないため、この決定に対し不服申立てを行うこととして、10月19日にスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ上訴した。

 クラブは「当リリースに記載されていないご質問につきましては、スポーツ仲裁裁判所(CAS)における審理に影響を及ぼす可能性がございますので、回答を控えさせていただきます。何卒ご了承ください」とコメントしている。

 ファビアン・ゴンザレスは2021年1月、コロンビア1部アトレティコ・ナシオナルを退団したあと磐田への加入を発表。コロナ禍の水際対策を経て、4月10日に来日している。これまでタイのクラブに在籍した経歴はない。

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