【カタールW杯】チッチ監督が辞任「サイクルの終わり」。ブラジルでは采配ミスと批判の嵐。優勝候補筆頭、クロアチア代表にPK戦の末敗退
ブラジル代表のチッチ監督。(Photo by Michael Regan - FIFA/FIFA via Getty Images)
王国…2002年の日韓大会以来、5大会連続でファイナル進出を逃す。
[カタールW杯 準々決勝] クロアチア代表 1(0延長0、4PK2)1 ブラジル代表 /2022年12月9日18:00(日本時間10日0:00)/エデュケーション・シティ・スタジアム
カタール・ワールドカップ(W杯)準々決勝、クロアチア代表対ブラジル代表戦、クロアチアが延長戦で先制されながらもブルーノ・ペトコビッチのゴールで追い付き、さらに日本代表戦に続いてドミニク・リヴァコビッチのビッグセーブも飛び出してPK戦を制し、準優勝した前回大会に続きベスト4進出を決めた。
両チームともに、試合の流れの中で武器を生かしながら修正を施し、さらにその上を行こうとするスリリングな展開が続く。
延長戦に突入すると、前半アディショナルタイム、ネイマールが決めて、ついにブラジルが均衡を破る。ただ後半、セレソンが守勢に回ったところ、カウンターからペトコビッチがシュートを放ち、ボールがマルキーニョスの足に当たりながらもネットを揺らし同点に! これがクロアチアの唯一の枠内シュートだったが、土壇場で追いついてみせた。
そしてPK戦では、日本戦に続いて、守護神のリヴァコビッチが1本目のロナウドのショットをストップ! 4人目のマルキーニョスのキックもポストを叩いて、クロアチアが執念で勝ち上がってみせた。
ブラジル国内では、ヴィニシウスを交代させたこと、PK戦でネイマールを5人目にしたことなど、チッチ監督の“采配ミス”に批判の嵐が起きている。
そのチッチ監督は『グローボ』によると、試合後の記者会見で辞任を表明し、次のように語った。
「痛恨の敗戦です。ただ私自身は平穏です。サイクルが終わりました。1年半前には伝えていましたが、二言はありません」
「前回のワールドカップから、一つのプロセスはできました。(総括について)敗戦の熱気にあるなか、今その評価を下すことはできません」
現在FIFAランキング1位。タレント力も申し分なかったブラジルだが、クロアチアの執念の前に、ベスト8で姿を消すことに……。これでW杯は、優勝した2002年日韓W杯以来5大会連続でファイナル進出を逃した。
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