×

【磐田】日本代表コーチの横内昭展氏が監督就任へ。ファビアン・ゴンザレス問題の上訴棄却で「来季補強禁止」決定

日本代表の横内昭展コーチ。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

「クラブのガバナンス体制を改めて見直し、再発防止を図ってまいります」と謝罪。

 J1リーグのジュビロ磐田は12月23日、コロンビア人FWファビアン・ゴンザレス(Fabian Gonzalez)の契約に関して国際サッカー連盟(FIFA)の紛争解決室(DRC)から下された「2023年の二度の移籍期間での補強禁止」と罰金などの処分決定を不服として、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴していたものの棄却されたと発表した。

 磐田は「申し立てが認められなかったことは誠に遺憾ではございますが、当クラブはスポーツ仲裁裁判所(CAS)の仲裁判断に従い、スポーツ制裁を受け入れることといたします」とコメントしている。クラブによると「スポーツ仲裁裁判所(CAS)が下記結論に至った理由は現時点においては明示されておりません」とのことで、次のように謝罪している。

「そのため、当リリースに記載されていないご質問には回答いたしかねますので、何卒ご了承ください。この度の結果を非常に重く受け止め、当クラブのガバナンス体制を改めて見直し、再発防止を図ってまいります。本件に関しまして、ジュビロ磐田に関わるすべての皆さまに心よりお詫び申し上げます」

 この問題は、ファビアン・ゴンザレスを巡る契約違反で、FIFAから、磐田に対して2023シーズンの全カテゴリーにおける二度の移籍期間の補強禁止、タイ・クラブへの約740万円の支払い、ファビアン・ゴンザレスの4か月出場禁止という厳しい処分が下された。磐田は不服としてCASに上訴していたが、20日に審問が行われ、22日に棄却の判断が下された。

『ゴール・タイ版』によると、ラーチャブリーFCは2020年11月24日、ファビアン・ゴンザレスの獲得を発表。新型コロナウイルス対策のため14日間の待期期間を経て、チームに合流する予定と報じていた。

 しかし1月6日、同メディアはファビアン・ゴンザレスの「取引が失敗」に終わったと報道。クラブはフランス人FWシモン・ディアを獲得していた。

 一方、磐田は1月15日、ファビアン・ゴンザレスの獲得を発表。その後の水際対策期間を経て、4月10日に入国した。

 DRCの発表では、ファビアン・ゴンザレスはすでにタイのクラブと契約を締結していながら、磐田と“二重契約”を結んでいたことになる。

 磐田はファビアン・ゴンザレスがタイのクラブと契約していた事実を認識していなかったと主張。契約の存在にかかわらず選手を引き抜いた事実は存在しないとして不服を申立てていたが、その言い分は通じなかった。

 そしてまだ新体制の決まっていなかった磐田だが、カタール・ワールドカップ(W杯)を戦った日本代表コーチの横内昭展氏の監督就任が決定的だ。来季の補強はできないものの、ポテンシャルのあるタレントは数多く擁しており、むしろ一枚岩になるチャンスであり厳しい状況を乗り越えて1年でのJ1復帰を目指す。

【日本代表と磐田の注目記事】
2024-25から、ACLが「3層」大会に移行へ。外国籍選手枠も撤廃。AFC「2009年以来の重要な改革」発表

【Jリーグ開幕カード】2節・鹿島-川崎、横浜FM-浦和、金Jに湘南-横浜FC。3節・浦和-C大阪、新潟-札幌

【J全57クラブ】人件費ランキング。4位浦和、3位柏、2位川崎、1位「50億5200万円」は…

Ads

Ads