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「ドイツ国外優先」鎌田大地はドルトムント移籍を全く望まず。有力候補は…

鎌田大地。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

ロマーノ氏、珍しく誤報か。リバプール、トッテナム、バルセロナなど候補に!?

 今季で契約満了を迎えるドイツ・ブンデスリーガ1部アイントラハト・フランクフルトに所属している日本代表MF鎌田大地(KAMADA Daichi)は新シーズン、ボルシア・ドルトムントにフリートランスファーで加入することで「口頭合意」に至っていると言われてきた。しかし、これが“誤報”で、第一優先ではなく、ドイツ国外でのプレーをまず希望しているという。

 ドイツメディア『ビルド』が報じ、『フランクフルター・アルゲマイネ』などが引用して詳しく報じている。

 現地報道によると、ドルトムントは鎌田大地の移籍先候補の「第一希望ではない」として、全く望んでいないそうだ。そしてカタール・ワールドカップ(W杯)にも出場した26歳の日本人ミッドフィルダーは、ドイツ国外でのプレーを優先して考えているという。

 この冬のマーケットでは最終盤、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドが興味を示していると噂されたが実現しなかった。また、これまでもトッテナム・ホットスパーFCの名前が、マーケットが開くたびに浮上。メディアで盛り上がる形になっていたが、フリートランスファーの立場になることで、今度こそ具体的な動きもあるか!?

 一方、フランクフルトも鎌田に対し延長オファーを出している。スポーツダイレクターのマルクス・クレーシュは『キッカー』のインタビューで、「私たちはもちろん彼らを引き留めたいし、適切なオファーを出し、将来的にアイントラハトで果たすべき役割についても説明しています。今は、様子を見るしかありません。私たちは、彼らがアイントラハトに残ることがベストだと確信しています」と語っている。ただしビッグクラブはフランクフルトの提示額の倍以上を支払えると言われていて、状況は厳しいようである。

 これまで移籍情報を専門とするジャーナリスト、ファブリツィオ・ロマーノ(@FabrizioRomano)氏が、「ボルシア・ドルトムント、鎌田大地とのフリーでの契約は口頭合意に至りほぼ完了したと見ていて、あとは重要なステップであるサインを待つのみ。鎌田が移籍を希望しているため、5年契約の話し合いは大詰めに」とレポート。そしてドイツメディア『フランクフルト・ルンドシャウ』は、ドルトムントが鎌田に5年契約年俸600万ユーロ(約8億7000万円)の条件を提示していると報じていた。

 しかし、現在世界一の隆盛を誇るプレミアリーグでも鎌田人気は絶大である。マンチェスター・U、トッテナムの他にも、リバプールFC、エバートンFCなども、鎌田獲得を検討していると報じられてきた。また、スペイン1部バルセロナFCもオファーを準備していると言われる。

 やはり――まずはプレミアリーグ勢との交渉が、最優先になりそうだ。