池田太監督が欧州視察、北欧から南萌香のローマへ。ドイツ、イングランドも予定
池田太監督。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
浜野まいかが指揮官の前で2ゴールの活躍。
欧州2連戦を終えた日本女子代表(なでしこジャパン)の池田太監督が、そのまま現地に残りヨーロッパ各国での視察をスタートさせた。
最初に足を運んだのがスウェーデンのストックホルム、浜野まいかが所属するハンマルビーIFだった。その翌日には、電車で約2時間かけて宝田沙織のリンショーピングFCを訪れた。それぞれの監督やチームダイレクターと意見交換を行い、日本女子代表の活動への理解を求めた。
池田監督は「両チームともに温かく迎えていただきました。ロッカールームや施設のみならず、チームミーティングまで見学させてもらい、ここまでオープンにしてくれるとは思ってもみませんでした。一指導者としても、いろいろなサッカーに触れることができています」と語った。
リンショーピングは監督とダイレクターと複数のスタッフ以外、ほとんどのスタッフがパートタイムだという。選手が最大のパフォーマンスを発揮できるようにというスタンスが重視されていて、一人ひとりの人間形成にも重きが置かれているそうだ。
「選手ファーストというか、本当に選手を大事にしていることが伝わってきます。この限られた人数でチームを回すのはものすごく大変だと思います。日本ではいろいろ管理の問題で難しいことでも、スウェーデンではそれができる。お国柄と一言では済ませられないものを感じます」(池田監督)
その後、再びストックホルムに戻ってハンマルビーIF 対 ベクショーDFFの一戦を視察し、浜野が今シーズン初ゴールを含む2ゴールを挙げる活躍を見せた(ハンマルビーが6-1で勝利)。
池田監督はこのあとイタリアのASローマの南萌香、そしてドイツ、イングランドを回る予定。「ビッグクラブになれば、また違った環境になるでしょう。そこに触れながら、選手としっかりコミュニケーションを取ってこようと思います」と、各国のサッカー文化に触れられることを楽しみにしていた。