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【川崎1-1浦和】なぜノーファウル!?興梠への高井のキックは“誤審”「PKを取るべきだった」

興梠慎三。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「無理やり足を入れた」イニシエイトとも解釈できるが――。DAZNのJリーグジャッジリプレイで家本氏が詳しく解説。

[J1 9節] 川崎 1–1 浦和/2023年4月23日16:00/等々力陸上競技場

 J1リーグ9節、浦和レッズ対川崎フロンターレは、脇坂泰斗とブライアン・リンセンのゴールにより1-1で引き分けた。この試合の後半途中、興梠慎三がペナルティエリア内でボールを保持しようとした際、高井幸大に左足を蹴られる事象があった。しかし主審はノーファウルとして流し、VARとは交信したものの介入もなかった。

 このシーンが、ジャッジに関する疑問のシーンを深く掘り下げるDAZNの人気コンテンツ『Jリーグジャッジリプレイ』で取り上げられ、元国際レフェリーの家本政明氏が詳しく解説した。

 問題の事象だが、68分、伊藤敦樹の縦パスから関根貴大を経由してペナルティエリア内の興梠へ。そのパスが通らず、高井がクリアしようとする。しかし高井はボールキープしようとして体を入れた興梠の左足ふくらはぎを後方から蹴ってしまう。興梠は倒れ込んだものの、主審はファウルを取らず。VARとも交信したが、チェックは入らなかった。

 まず主審の判断について。家本氏によると、興梠が高井のプレーを遮ろうとしたイニシエイト(自らコンタクトを誘発するきっかけを作っている)とみなしたという。主審とVARが状況について連絡を取り合うなか、主審は「興梠選手が無理やり体を入れた」と説明し、VARも「そう見えないことはない」と判断したのではないかと解説した。

 この番組にゲストで出演した伊野波雅彦は宮崎東SSSで伊野波とチームメイトだった。この判定について、「当たっているのは事実。間違いなく当たっているのでPKだと思います」と語った。

 また、鵬翔高と鹿島アントラーズで興梠とチームメイトだった増田誓志は、「(興梠は)あの一瞬が早い。(高井は)その速さを分かっていない。ここまで大振りするかな。(判定は?)PKです。明らかに(キックが)当たっているので、これで『プレーを続けてくれ』になると、なんでもありになってしまう」「慎三を知っていたら、蹴りには行かない」と指摘した。

 果たしてイニシエートかどうかがここではポイントに。家本氏は競技規則では「ボールがプレーできる範囲か」が明記されている点を強調した。

「僕のなかではPKという判断しかありません。(増田が主張しているように)これがOKだと他が大丈夫になってしまいます。イニシエイトと考えるのは微妙と感じるのではないでしょうか。体を入れることは競技規則でも認められています。(判定について)興梠選手がDFとボールの間に無理やり足を入れたという解釈もできなくはないので、そうしたのでしょう」

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 興梠とボールにやや距離があり、まだ彼のマイボールになりきっていないと判断したのだろう、と主審サイド考えを説明した。ただし、家本氏がもしも主審であれば……興梠は次のプレー動作にも入っていて「PKの判断しかない」ということだった。

 主審の主張や判断が尊重され、VARが介入されない事象はJリーグ全般で目立ちつつある。そのあたりも今後の課題になってきそうだ。

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