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三木谷会長がイニエスタへ「神戸と日本サッカー界に歴史的な多大な貢献」と感謝。ヴィッセル神戸、今夏の退団決定

三木谷会長(左)とイニエスタ(右)。楽天スーパーレディースの表彰式より。 (Photo by Hiromu Sasaki/Getty Images)

「世界最高のプレーヤーであるだけでなく、人柄や謙虚な姿勢を含め、全ての人に尊敬され、愛されました」

 J1リーグ・ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)が5月25日、7月1日のノエビアスタジアム神戸での北海道コンサドーレ札幌戦を最後に退団すると発表した。

 神戸の会長を務める楽天グループ代表の三木谷浩史氏(代表取締役会長兼社長最高執行役員)が同日に行われた記者会見の冒頭にあいさつし、 イニエスタへ感謝を伝えた。

 三木谷氏は2017年5月にバルセロナを訪れたことを振り返り、「ヴィッセル神戸を中心にJリーグを盛り上げていきたい」と伝え、「彼も大きな決断を下してくれました」と振り返る。

 イニエスタが在籍した5年間について、三木谷氏は「Jリーグ、日本のサッカー界に歴史的な多大な貢献をしてくれました」と礼を述べた。そのうえで「世界最高のプレーヤーであるだけでなく、その人柄であり謙虚な姿勢を含めて、全ての人に尊敬され、愛されました。神戸での5年間は神戸、日本のサッカー界の大きな財産になったと思います」と多大な貢献に言及した。

 そして今後について「クラブと有形無形の関係」を通じて、神戸とイニエスタは協力していくということだ。

 ワールドカップやUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)を中心選手として制している世界的なスーパースターが、こうして長いスパンにわたり日本でプレーしたのは初めてでもあった(ビッグネームが長い期間在籍したケースとしては、Jリーグ発足時の鹿島アントラーズのジーコ、名古屋グランパスのドラガン・ストイコビッチも挙げられる)。

 イニエスタの貢献の大きさは計り知れず、2019年にJリーグも観客動員など人気面でピークを迎えた。39歳のマエストロは現役続行を希望していて、「しっかりプレーをできているなかでキャリアを終えたい」と、もう一つ何かを成し遂げたいと意欲を示している。