【浦和】ジャナス・コーチ「マチェイ監督は24時間サッカーを考え、何時間寝ているのか分からない」。湘南戦へ3人の攻撃陣を警戒、レッズは「何人かのケガ人が出ましたが…」
浦和のラファ・ジャナス・コーチ(右)とスコルジャ監督。(C)2023 Asian Football Confederation (AFC)
“美しいサッカー”へのこだわりも語る。
[J1 12節] 浦和 – 湘南/2023年6月28日19:30/埼玉スタジアム
J1リーグ浦和レッズのラファ・ジャナス・コーチが6月26日、オンラインによる取材に応じて、ミッドウィークに組まれる湘南戦への抱負、そしてこれまでと今後のチーム作りについて語った。
これまでU-18・19ポーランド代表監督(U-18日本代表とも対戦している)、ポゴニ・シュチェチンの暫定監督などを務め、現在はコーチとして主に浦和の攻撃面を担当している。
今年来日して初めて取材に応じたジャナス・コーチは湘南戦に向けて、「連戦とあって時間がないなか、物事を加速させながら準備しています。何人かのケガ人が出ましたが、できるだけ良い形で準備を進めています」と語った。
「(湘南戦へ)今日、明日と練習し、ディテールを詰めていきます。湘南は鳥栖に0-6で負けましたが、その前の川崎戦では途中まで2点リードしていました(2-3で逆転負け)。たくさんのチャンスも作っていました。町野(修斗)は8ゴール、鈴木(章斗)は6ゴールを決めていて、大橋(祐紀)も戻ってきました。
プレスを怠らずハードワークする選手たちです。0-6の結果や最下位のチームだと考えて臨めば悪いゲームになってしまいます。横浜F・マリノスや川崎フロンターレと同じように対戦しなければいけません」
そして現在のチーム状況について、ジャナスコーチは次のように捉えた。
「徐々に良くなってきていると思います。守備的にカウンターを狙うのではなく、ポジショナルで攻撃的かつアグレッシブな美しいサッカーを展開したいと考えています。守ってカウンターというのはモダンなサッカーとは言えず、ポジショナルなサッカーは美しくアートに近いです」
「(攻撃面について)サッカーでは多くの監督が美しいサッカーからチャンスを作ろうとしますが、それは最も難しいことです。浦和では昨季まで在籍した攻撃の重要な3人(キャスパー・ユンカー、松尾佑介、江坂任)が抜けました。彼らは年間30-40試合出ていた中心的な選手たちでした。(興梠)慎三がレンタルから1年で復帰し、そして(ホセ)カンテ、(髙橋)利樹、(早川)隼平は新しい選手たちでした。(安居)海渡は昨年ほとんど試合に出ておらず、ブライアン(リンセン)も昨年3試合しか出ていません。前線の顔触れは大きく変わりました。
選手もコーチ陣も新しく、プレーするサッカーも新しいものになっています。つなぐサッカーを志向していますが、もちろんスペースがあれば背後を突こうともしています。そのスタイルは日々進化が見られます。また練習後に個人のトレーニングも行っています。もちろん理想とはまだまだ遠いと思います」
また、スコルジャ監督とは、2006年からともに仕事をしてきた。その人望について、次のように語っていた。
「マチェイ監督は非常に野心があり、常に成長しようとしています。関わるチームや選手たちを良くしようとしていて、サッカーのことを24時間考えている人です。いったい何時間寝ているのか分からないぐらい常にサッカーのことを考えていて、私たちが家に帰ってからも電話で翌日の練習の話をしたりします。それが彼の人生であり、いろいろなことを犠牲にしながら、サッカーについて考える時間を1日中必要としています。
サッカーに中毒性があるのは私自身も感じています。彼は野心的で勝ちたいという気持ちが強く、自分自身も監督、選手たちをサポートしながら頑張りたいと思います。サッカーに対するビジョンも共通しています」
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ジャナス・コーチはそのように浦和の進化に確かな感触を得て、まず次の湘南戦での勝利を誓っていた。