【浦和4-1湘南】スコルジャ監督「4点取れるならば、外しても構わない」。記者会見で雑な攻撃も多かったのでは？という質問を受けて

「選手たちはチームが何をしようとしているか、それをしっかり理解してくれている」

[J1 12節] 浦和 4–1 湘南／2023年6月28日19:30／埼玉スタジアム

　J1リーグ12節、浦和レッズが関根貴大の２ゴールと興梠慎三、ホセ・カンテの得点で、湘南ベルマーレに4-1の勝利を収めた。浦和はリーグ戦、３試合連続引き分けを挟み４試合ぶりの勝利となった。

　マチェイ・スコルジャ監督は試合後の記者会見で、「４得点で勝点３を取れて喜んでいい夜だと思います。チャンスもたくさん作れました。ゴール期待値が４点を上回る試合はこれまでありませんでした」と語り、次のように続けた。

「前半の湘南は非常にコレクティブで、前線の二人の連係が危険で、いいゲームをされました。失点後（一時1-1）は難しい時間になりました。というのも湘南は勝ちに来ていたからです。それに対し、浦和は点を取りに行くリアクションを起こし、それが良かったと思います。チームパフォーマンスも良く、選手それぞれも良かったと思います」

　指揮官は決して笑顔がなかったものの、そのように湘南相手の大勝に好感触を得ていた。

　一方、リードして迎えた後半途中、フリーの関根へのパスを選択せず、伊藤敦樹が強引にシュートを打って止められる場面もあった。記者会見の一問一答で、「雑な攻撃も多かったのではないか？」と質問を受けたスコルジャ監督は、その考えには首をひねった。

「選手たちを成長させるのも私の仕事の一部です。コーチングスタッフも居残り練習などで、選手のフィニッシュの部分を鍛えています。まだまだ改善の余地はあるものの、良くなってきています。たくさんの決定機を外したかもしれませんが、それでも４点を取れました。このように毎試合４ゴールを決められるのであれば、外す回数が多くても構わないと思います」

　また、選手たちのシュートへの積極的な意識も感じられた。その点について指揮官は次のように頷いた。

「直近２試合よりも高く攻撃のチャンスメイクができていました。今日の先制点のように相手の背後を突くところも良くなってきています。そうした練習はたくさん行ってきていますが、十分ではないのかもしれません。ただ選手たちはチームが何をしようとしているか、それをしっかり理解してくれていると感じます」

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　そのように意識が“前向き”になっているところを、スコルジャ監督はプラスに捉えていた。