【移籍】長谷部のフランクフルト、コロ・ムアニとエキティケの『トレード』要求
フランクフルトの長谷部誠。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
移籍希望のコロ・ムアニがパリ入りする強硬姿勢!?
ヨーロッパ主要リーグの夏の移籍市場が9月1日にタイムリミットを迎える。この最終盤に突入し、ドイツ・ブンデスリーガ1部アイントラハト・フランクフルトに所属するフランス代表FWランダル・コロ・ムアニ(Randal Kolo Muani)の動向が注目を集めている。
移籍情報を専門とするジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は8月30日までに自身のツイッター(@FabrizioRomano)で、コロ・ムアニとその周辺の状況を整理している。
まずコロ・ムアニだが、30日のフランクフルトのトレーニングに参加しないことが決定。一部では、まだクラブ間交渉が続いているにも関わらず、すでにパリに移動しているという情報もあるそうだ。ロマーノ氏は「コロ・ムアニは公私両面で、移籍しようと動き出している」と伝えている。また、コロ・ムアニ自身も、すでにフランクフルトに大きく貢献してきた、貸しができているとして、所属先へ退団を認めるよう要求しているそうだ。
ただし、24歳のストライカーは2027年6月まで、フランクフルトと契約を結んでいる。契約中に強硬姿勢を示し、そのあと移籍先で成功した例は限られるだけに、彼の周囲の対応も気になるところだ。
そしてすでに公式戦4試合・3ゴールを決めているエースストライカーを、このタイミングで失うことになれば、フランクフルトは大打撃を被る。そこで移籍金(7000万ユーロ/約110億円~8000万ユーロ/127億円)とともに、21歳のストライカーであるウーゴ・エキティケ(Hugo Ekitike)を人的保障で要求しているそうだ。言い換えると、ある意味、「コロ・ムアニ+金銭」と「エキティケ」の“トレード”が成立するか。
ロマーノ氏は「ウーゴ・エキティケ、アイントラハト・フランクフルトのリストで具体的な選択肢に入っている。現在はコロ・ムアニとの交渉の進展を待っている。ブレントフォードもPSGにエキティケの獲得に向けて打診している」と、他のジャーナリストの情報も含めて伝えている。
あるいはこの元U-20フランス代表FWを確保できなければ、フランクフルトは売却を見送るという可能性もある。エキティケがキーマンになりつつある。
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フランクフルトでチームメイトである39歳の長谷部誠にとって、15歳も離れるコロ・ムアニは息子のような存在でもあった。どんな気持ちで、この移籍話の進捗を見守っているのだろうか。キリアン・エムバペとコロ・ムアニというフランス代表コンビを擁する前線がパリSGで実現する日が近づいている!?