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田中碧が激怒!?リーズ移籍「失敗」の背景とは

田中碧。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

森保監督はトルコ戦の日本代表キャプテンに抜擢も、デュッセルドルフでは控えが続く。

 ドイツ・ブンデスリーガ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフの日本代表MF田中碧がこの夏のマーケットで、確実と見られたイングランド2部(チャンピオンシップ)リーズ・ユナイテッドFCへの移籍が実現しなかった。移籍期間を終えて、ドイツメディア『ビルド』の情報をもとに、『MOTリーズニュース』がこの件について9月18日にレポートした。

『ビルド』は12日、結局デュッセルドルフへの田中のオファーは「電子メールでのリーズから届いた370万ユーロのオファーがこの夏の全てだった」と報じている。

 ただし、リーズは23歳のブルガリア代表MFイリア・グルエフ、27歳のフィンランド代表MFグレン・カマラを、いずれも移籍期間ギリギリの8月31日で獲得。『MOTリーズニュース』は、この二人の補強が実現していなければ、「リーズがタナカをエラン・ロード(リーズのホームスタジアム)に連れて来ていた可能性があった」ということだ。

 結局、25歳の田中とデュッセルドルフサイドは移籍にゴーサインを出していたものの実現せず。それだけに同メディアは「田中碧はこの夏の移籍市場、リーズ・ユナイテッドへの移籍が失敗し、きっと激怒しているだろう」と伝えている。ただ最後まで検討された選択肢の一つだったのは事実である。『エクスプレス』の情報を引用し、やはりデュッセルドルフで控えに回っている点も、マイナスに影響したと見ている。

『ビルド』は、この冬、カタール・ワールドカップにも出場した日本代表センターハーフが新たな移籍先を探すのであれば、市場に頼らず、エージェントとともに自力で探す必要があると主張している。

 このインターナショナルマッチウィークでは、森保一監督の申し子のように2部クラブで絶対的な地位を築けていない立場ながら日本代表に選出。ドイツ戦で途中出場からゴールを決め、トルコ戦ではサプライズとも言えるキャプテンに任命されて先発出場した。指揮官が様々な面に配慮した起用と言え、そこでセンスの高さは見せたが、ゴールシーン以外では不安定さも感じられた。

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 同世代や川崎フロンターレ時代の元チームメイトたちの急速な進化に、やや戸惑っている一面もあるに違いない。ただ、まずは所属先のデュッセルドルフに貢献すること。そこで結果を残してアピールしたい。

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