×

【広島-名古屋】なぜ? 河面のファウルは「DOGSO」では“なし”

(C)SAKANOWA

主審がOFRで確認したうえで「4要件」を満たさないと判断。

[J1 29節] 広島 3-1 名古屋/2023年9月30日19:03/エディオンスタジアム広島

 J1リーグ29節、サンフレッチェ広島 対 名古屋グランパス戦の77分、名古屋の河面旺成がペナルティエリア内で、抜け出したドウグラス・ヴィエイラの背中からユニフォームを引っ張って倒すファウルで広島にPKが与えられた。主審は河面にイエローカードを提示。ただ、VARからはDOGSOで退場の可能性があると指摘され、主審はOFRで確認した。結局、判定はそのまま「PK+イエローカード」となった。

 SNSでは、なぜボールに対するファウルではないのに「三重罰(PK+レッドカード+出場停止)」にならなかったのか、という指摘が数多くあった。

 今回、主審がまず河面に対し「PK+イエローカード」と判定。そこへVARが介入してレッドカードの可能性を指摘したことで、主審はOFRでチェック。時間をかけて映像を確認したうえで、結局、当初の判定のまま「PK+イエローカード」で試合を再開し、このPKをドウグラス・ヴィエイラが決めた。

 改めて決定機阻止である「DOGSO」を満たす4要件は次の通り。

1)
ファウルのあった地点とゴールの距離

2)
プレー全体が相手ゴールに向かっている

3)
守備側の選手の位置と数

4)
ボールをキープできる、コントロールできる可能性があるか

 今回、ドウグラス・ヴィエイラはフリーで抜け出したが、ファウルの時点で、ボールは足元になかった。主審はおそらく「4」の「ボールをキープできる、コントロールできる可能性があるか」について、条件を満たしていないと判断したと見られる。そこで後方から引き倒したファウルをとり、PKと警告を与えたことになるようだ。

 確かに決して褒められない汚いファウルではある。ただ、この4要件を満たさなければ、主審はDOGSOと判定できない。逆に言えばこの4要件を満たすと、ファウルの強度などに関わらず、必然的にDOGSOの対象となる。

関連記事>>[世界との『差』」なのか『違い』か。浦和レッズの林コーチ「そこに優劣はない」

 試合はさらにエゼキエウが85分に追加点を奪取。広島が3-1で勝利を収めている。結果的に、河面の必要とは言えなかった明らかなファウルが、この試合の分水嶺になってしまった。

Ads

Ads