【浦和】キャプテン酒井宏樹「必ず国立で喜びを分かち合えるように」。鹿島戦の”悔しさ”から続くルヴァン杯決勝・福岡戦への道
浦和の酒井宏樹。(C)2023 Asian Football Confederation (AFC)
「あれだけの雰囲気を作ってくれたサポーターに結果を残せず残念だった」
[ルヴァンカップ決勝] 福岡 – 浦和/2023年11月4日13:05/国立競技場
JリーグYBCルヴァンカップ決勝、アビスパ福岡 – 浦和レッズ戦が11月4日、国立競技場で行われる。福岡はクラブ史上初の主要タイトル、一方、浦和は7年ぶり三度目の優勝を狙う。
浦和のキャプテンである酒井宏樹は10月28日に行われた鹿島アントラーズ戦のあと、まずスコアレスに終わった試合について、次のように振り返った。
「結果的にはスコアレスで、ホームである相手のしっかりとしたベーシックな固い4-4-2を崩し切ることができなかったのはもちろん残念です。ただ、チームとして、耐えなければいけない時間は耐え、自分たちに流れを持ってくることができていました。最後の質、最後の決め切るところ、そういうところは求めて、全体的にはまとまった試合ができたと思っています。とはいえ、あれだけのサポーターが来てくれて、あれだけの雰囲気を両チームのサポーターが作ってくれたなか、浦和のサポーターに結果を残せなかったことはとても残念です」
鹿島戦では左の荻原拓也が高め、右の酒井がやや引いて対応するというサイドバックのバランスを保った。福岡とのファイナルでは、そのあたり……どのような戦い方を選択するのかは注目点になる。
「いつもよりオギ(荻原拓也)を高めで、相手の2トップに対し僕はちょっとセンターバック二人とのリスクマネジメントを考えていました。両サイドバックが上がってしまうとどうしてもバランスのところで難しくなるので、そこはより研究されていたなか、上手くやらせなかったと思います。(それでも勝たなければいけなかった一戦だが)悔しさはあり、突き詰めなければいけないところ。我慢強く闘えるようになっているのは間違いなく、あとは味方を信じてやっていくしかありません。信頼が上がっていけばパフォーマンスは上がっていきます。耐え続けるだけです」
ひょっとすると、マチェイ・スコルジャ監督はこの堅守を武器にする福岡とのファイナルも見据えて、そのサイドバックの戦いを選択していた可能性もあるかもしれない。
酒井はこの鹿島戦での「悔しさ」を踏まえ、サポーターに今度こそ歓喜を届けたいと誓う。
「やるべきことをやっていきます。もちろんサッカー選手である以上、全て勝ちたい。今は優勝、優勝ではなく、1試合、1試合戦っていきます。ここで一旦リーグは終わりにして、ルヴァンカップ決勝で勝てるように準備します。必ず国立で喜びを分かち合えるように、できるだけ100パーセントに近づける状態にしたいです」
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11月4日の土曜日。国立競技場の空に酒井が“日本一”の笑顔で聖杯を掲げる時を、レッズのサポーターは待っている。