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三笘薫から同点弾も、『左SB人材難』をデ・ゼルビ監督が嘆く。ブライトンがエバートンと1-1、プレミアリーグ5試合勝利なし

三笘薫。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「今は最高の瞬間にない」

[プレミアリーグ 11節] エバートン 1–1 ブライトン/2023年11月5日0:00(現地15:00)/グディソン・パーク

 ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCがエバートンFCと1-1で引き分け、これでプレミアリーグ5試合勝利なしとなった。ブライトンの日本代表MF三笘薫はリーグ5試合連続スタメン出場を果たし(全11試合出場)、クロスから貴重なオウンゴールをもたらした。

『サセックス・ワールド』によると、ブライトンのロベルト・デ・ゼルビ監督は試合後、「ここ1、2か月、調子の上がらない理由はたくさんあります。私たちにとって、輝いているとは言えない瞬間ですが、ただ選手たちは闘っています」と、ハードスケジュールのなかで全力を尽くす選手たちをたたえる。

「とはいえ、多くの試合に勝ててない現実を受け入れ、これには多くの理由があります」

 その一つとして、左ウイング(左MF)の三笘薫を援護射撃する意味でも重要になる左サイドバックの“人材難”を嘆く。今回はドイツ代表パスカル・グロスがそのポジションに入った。トランジションから切り替えの始点になり、そして三笘を生かそうという狙いは伝わった。

 また試合終盤には、ジェームズ・ミルナーをサイドに配置し、三笘が中央でプレーするという試みも見られた。

「ミルナーはとてもいいプレーをしてくれたと思います。(左サイドバックは)エストゥピニャン、ランプティといずれも負傷しています。後半はグロスもポジションを変更しました。そしてもう一人のアタッカーであるファクンド・ブオナノッテを起用しました。繰り返しになりますが、この1ポイントには満足し、パフォーマンスを誇りに思っています。ただ、私たちは今、最高の瞬間にはありません」

 そのようにイタリア人指揮官は負傷者が相次ぐ左SBの起用に頭を痛めていることを明かしている。

 この日オウンゴールを誘発したが、三笘はプレミアリーグ5試合連続ノーゴール。若手らアピールしたい味方選手が三笘の仕掛けるスペースを消してしまう場面も多く見られ、連戦によりなかなか練習や確認できる時間も限られるなか、修正や徹底などこうした状況下での指揮官の手腕も試されている。

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 ブライトンはこのあと日本時間11月10日2時45分から、UEFAヨーロッパリーグでアヤックス・アムステルダムとアウェーにて対戦。12日にはプレミアリーグでホームにて、シェフィールド・ユナイテッドFCと戦う。

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