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【Jリーグ】シーズン移行、2026年8月1週開幕。「最もパフォーマンスが落ちる月では?」との指摘にリーグの見解は?

(C)SAKANOWA

6・7月オフ&キャンプと準備を経ての8月開幕で、選手会も「状況は大きく変わる」と理解を示す。

 Jリーグ(野々村芳和チェアマン)は12月19日の理事会で、「2026―27シーズンからシーズン移行を実施し、残された課題を継続検討していく」ことを決定した。リーグの案では、2026年8月第1週が移行最初の開幕になる。

 今季からのAFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の欧州と合わせた「秋春制」のスケジューリング変更に伴い、Jリーグは昨年からシーズン移行の検討を開始。今年は4つの分科会で各クラブとリーグが議論を交わし、実現に向けて話し合われてきた。

 そして先日の実行委員会では、60クラブ中52クラブが「2026 – 27シーズンからシーズン移行を実施し、残された課題を継続検討していく」に投票して、長年議論されてきたこの課題が大きく動くことになった。

 加えて懸念されていた降雪地域のクラブには、リーグから総額約100億円がサポートされることも報告されている。

 Jリーグの案では、2026-27シーズンは、8月第1週に開幕を迎え、5月最終頃に閉幕を予定している(同年はワールドカップイヤーであるため、早めの設定)。

 また降雪期間(1・2月)はウィンターブレークになり、12月2週頃まで試合が実施され、そして2月3週頃に再開が予定されている。

 一方、Jリーグがこれまで課題に挙げていた夏季のパフォーマンス低下では、暑さと湿度がピークを迎える8月に最もクオリティが下がっていた。理事会後の記者会見では、その8月第1週開幕になるのはなぜか? という質問も出た。

 このシーズン移行案を細かい点まで配慮してまとめてきたJリーグの樋口順也フットボール本部長は、降雪と暑さに配慮するとともに、できるだけ長くフットボールを楽しんでもらえるシーズン開催期間を探り、選手会など現場とも話し合い、この8月1週開幕になったと説明。

 また2月開幕から6・7月も戦うなかでの8月のパフォーマンス低下と異なり、6・7月はオフ&キャンプと準備を経ての8月開幕となるため、これまでとクオリティも(パフォーマンス低下を示してきた)データも変わってくるはずだと説明があった。選手会など現場サイドからも「状況は大きく変わるのではないか」と理解を得られたという。

 野々村チェアマンはウインターブレイクについて、次のように説明していた。

「1・2月はリーグ戦は実施されないものの“休む”わけではありません。その期間もパフォーマンスを維持するためのゲームは、リーグとしても南のエリアなどで開催していくことになると思います。そこでパフォーマンスが落ちるとは思っていません」

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 残された課題は多いと言い、Jリーグと各クラブは今後解決策を見出していく。また、2シーズン制(前期・後期)については検討もされていないことも説明があった。

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