イニエスタ在籍、元神戸リュイス監督、エミレーツ・クラブ最下位転落で解任
アンドレス・イニエスタ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
最近2試合はメンバー外。チームはいまだ1勝しか挙げられず。
2023年の途中にJ1リーグのヴィッセル神戸からUAE(アラブ首長国連邦)1部エミレーツ・クラブに完全移籍した元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)だが、12月20日、チームを率いてきた元ヴィッセル神戸暫定指揮官でもあるリュイス・プラナグマ(Lluís Planaguma)監督が成績不振に伴い解任された。エミレーツ・クラブは12月15日のアル・ジャジーラ戦で敗れて最下位14位に転落していた。
エミレーツ・クラブは公式エックス(旧ツイッター)で、「(リュイス監督)本人からの要望に基づいて双方合意のうえ、契約を解除することが決まった。次なるステージに備えて、クラブの経営陣は適切な後任を探している」と発表している。これからリーグは55日間の中断に入るため、そこで監督を交代し体制を建て直すということだ。
リュイス氏はスペイン出身の43歳。スペインのグラナダCFの暫定監督、ムルシアCFの監督などを経て、2020年から21年までFC今治を率いた。
そして2022年、神戸のヤングプレーヤーデベロップメントコーチに就任。同年3月に成績不振で三浦淳寛監督が解任され、ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督が就任するまでの2試合を暫定で指揮した。そして今年、イニエスタとともにUAEに渡っていた。
リオネル・メッシらとFCバルセロナ、スペイン代表の一時代を築いたイニエスタは、今年の夏まで神戸でプレー。強度をより重視した戦いとなってイニエスタ自身が出場機会を減らしたなか、チームは初のリーグ制覇を果たした。
一方、マタドールは「ピッチに立ちながら引退を迎えたい」として、エミレーツへの移籍を決断。しかしチームはこれまで、1勝2分8敗(13得点・31失点)の勝点5で14チーム中、2部降格圏である最下位に転落していた。
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イニエスタはリーグ8試合(スタメン7試合)・2得点・1アシストを記録。10月からの4試合はキャプテンマークをつけていたが、直近2試合はメンバー外となっている。