「正直に言うと」パリ五輪フランス代表アンリ監督、エムバペとグリーズマンの招集について語る

東京五輪グループステージ敗退、自国開催「金メダル獲得が目標」は「当然のこと」。

　パリ・オリンピックに臨むフランス代表(23歳以下＋オーバーエイジ3人)のティエリ・アンリ監督がこのほどAFPのインタビューに応じて、オーバーエイジ枠での25歳になるキリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン)、さらには招集を熱望する32歳のアントワーヌ・グリーズマン(アトレチコ・マドリード)についてなど質問に答えた。

　自国開催のオリンピックであり、目標が金メダル獲得であるのは「当然のことだ」と受け止める。ただし、今夏はドイツでEUROも開催される。そのため選手をどちらに優先させるのか、あるいは両方の出場も認めるのか、そのあたりのフランスサッカー連盟(FFF)の判断も間もなく求められることになる。

　パリ五輪フランス代表チームの監督に任命された元アーセナルFCのスーパースターでもあるアンリは、エムバペはもちろん重要なウェポンになり得ると認めたうえで、「キリアンはどこでも特別な存在。とはいえ、やりたいこととできることは異なります。今シーズンを終えたあと、彼がどこのクラブにいるか分からないし、そのクラブは何かしら言うはずです」と語る。

「彼とはまだ連絡を取っていません。何人かの選手とはすでに話したものの、他の選手の場合(年末年始の)休暇を優先してもらいました。何人かとの面談は私たちが前進するため、何ができるかを確認するために役立ちました」

　そのようにエムバペ以外のオーバーエイジ候補の選手との話し合いが行われたことを示唆した。

　一方、グリーズマンがパリ五輪出場を強く望んでいるという話がある。それについて問われた指揮官は、「正直に言うと、フランスで開催されるオリンピックです。誰にとっても重要な大会になります。フランスのどの選手と話しても、オリンピックに出たいと言うでしょう。でも、実際のところ、出られるのでしょうか?」と語る。こちらも、所属先のアトレチコ・マドリードの立場に配慮したコメントをしている。

　フランスは1984年のロサンゼルス五輪で金メダルを獲得。しかし、それ以降は決勝に進めずにいる。前回2021年の東京オリンピックはパンデミックの影響もあってベストと言えるメンバーを招集できず、日本代表に0-4の大敗を喫するなど、グルプステージ敗退に終わった。

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　金メダル獲得へ、パリで結束できるか。本気になったフランス代表の出場が待望される。