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リバプール南野拓実のプレミア初ゴールにクロップ監督が大満足「素晴らしいフィニッシュ」。先発起用の決め手は?

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日本代表南野拓実リバプールFC

サカノワスタッフ

リバプールの南野拓実。※リバプールの公式ツイッター(@LFCJapan @LFC)より

練習でのコンディションを買われての抜擢。リーグ通算18試合目、ついに期待に応える。

[プレミアリーグ 14節] クリスタル・パレス 0-7 リバプール /2020年12月19日/セルハースト・パーク

 リバプールFCのユルゲン・クロップ監督がイングランド・プレミアリーグのクリスタル・パレスFC戦後のインタビューで、この試合4-3-3の左ウイングとして先発出場しプレミアリーグ初ゴールを決めた日本代表FW南野拓実について「素晴らしいフィニッシュだった」と絶賛した。

 開始3分、右サイドからのクロスをペナルティエリア内で受けたサディオ・マネが反転し、中央にいた南野へパス。レッズの18番は一瞬トラップが乱れたものの、ワンフェイクから浮き球を右足でボレーシュートを放つ。するとこれがゴール左隅に決まり、待望のプレミアリーグ初ゴールを記録した。

 その後はロベルト・フィルミーノと途中出場のモハメド・サラーがそれぞれ2ゴール、サディオ・マネはリーグ戦2か月ぶりとなるゴールを決めるなどフロントスリー+南野で6ゴールを挙げ、さらにはジョーダン・ヘンダーソンにもゴールが飛び出し計7得点の快勝を収めた。

 リバプールは9勝4分1敗(36得点・19失点)の勝点31で暫定1位。2位のエバートンFCとは勝点差5を付けた。

 南野は得点以降も積極的にボールに絡み、中央寄りにポジションを取ることで味方からクサビのパスを引き出すなど攻撃にアクセントを加えた。一方、守備面では、ボール非保持の際に4-4-2の左サイドハーフとして自陣ペナルティエリア内まで戻って守備に戻るなど、持ち前の献身性も見せた。

 攻守にわたって活躍を見せたリバプール加入からちょうど1年が経とうとしている25歳のアタッカーに、クロップ監督は高評価を与えた。

「第一に我々はタキ(南野の愛称)を使いたかったのです。練習でもキレのある動きで非常に良い状態のように見えました。今日の試合で起用した理由はそこにあります。前線でのプレーになり、ゴールシーンは素晴らしいフィニッシュでしたし、良い瞬間を残しました。試合後にドレッシングルームでの姿を見ましたが、表情は笑顔で溢れていました。彼は我々を大いに助けてくれています」

 練習の流れから南野は指揮官の起用に応えてみせた。南野自身もこの初ゴールに喜びを隠しきれなかったようだ。

 南野は今シーズン公式戦15試合(676分)に出場し、 4得点・1アシストを記録。今シーズン大活躍をしているFWディオゴ・ジョタが現在はヒザのケガで戦線離脱中(最大で2か月)。そうしたなチーム状況下、このゴールはチーム、そして南野自身にとって大きな意味を持つ。ここからさらに欲張り、得点を積み重ねたい。

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[文:サカノワ編集グループ]