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急上昇株、鎌田大地がラツィオ残留に傾く。条件は…

ラツィオの鎌田大地。 (Photo by Marco Rosi/Getty Images)

46歳のクロアチア人指揮官は2025年6月まで契約、”引き抜き”がなければ…。

 イタリア・セリエAのラツィオSSが日本時間4月20日、ジェノアCFCに1-0で勝利し、リーグ2連勝を収めた。日本代表MF鎌田大地が折り返しから、『10番』ルイス・アルベルトの決勝ゴールをアシストした。

 鎌田はクロアチア人のイゴール・トゥドール監督の就任後、中盤の軸となってチームの再建に尽力していた。『カルチョ・メルカート』はこの試合後、「トゥドールは鎌田をチームの中心に据えたいと考えている」と題したレポートを掲載。「1年契約+3年間の延長オプション」の契約を結んでいる27歳の日本人ミッドフィルダーだが、これまで退団が確実視されてきたなか、残留に傾く可能性を示唆している。

 トゥドール監督は就任後、鎌田を常に起用。「これからのラツィオで、鎌田が決定的な仕事をする存在になることを願っている。彼は非凡であり、仕事人であり、様々な役割をこなせるプロフェッショナル」とまで評価しているのだ。さらにチームメイトのフェリペ・アンデルソンの「カマダはボールがないところでもランニングを怠らず、味方を助けてくれるんだ」という賛辞の言葉も紹介している。

 一方、鎌田の次のようなコメントも掲載している。

「この勝利にとても満足しているし、何よりチームが良い勝利を持ち帰れる、その手助けをできて良かったです。(トゥドールからの信頼は自信になっている?)もちろん、そうですね。この瞬間が来るのを決して諦めなかったし 、ラツィオでもっともっと良い結果を残したいです」

 46歳のクロアチア人指揮官はオリンピック・マルセイユで3位の好成績を収めてフリーになり、マウリツィオ・サッリ前監督の退任を受けて、3月からラツィオを率いる。契約は2025年6月までとなっている。今後の低迷などなければ、このまま来季も率いることになる。可能性としては、”引き抜き”があるかどうか。

 鎌田も同じビジョンを描ける指揮官との出会いを喜んでいる。トゥドール監督との信頼関係がさらに深まり、ヨーロッパカップ戦の出場権を得られれば……残留の線はより太くなりそうだ。

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 鎌田は今季セリエA24試合・1得点・2アシスト、UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)7試合・0得点など公式戦通算33試合・1得点・2アシスト。