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リバプール遠藤航の退団説、スロット新監督に合う現在19歳の新星ボランチとは?

リバプールの遠藤航。(Photo by Stu Forster/Getty Images)

4-2-3-1であればチャンスはあるが、出場機会が減るようであれば…。

 ユルゲン・クロップ監督の今季限りでの退任とともに、オランダ1部フェイエノールト・ロッテルダムのアルネ・スロット監督の来季就任が決定的となっているイングランド・プレミアリーグのリバプールFCだが、今季、4-3-3のアンカーを担ってきたサッカー日本代表の遠藤航が、戦力外……あるいは退団もあるのではないかと噂になっている。

『フットボール・ファンキャスト』はこのほど、遠藤のリーグ戦での様々なデータを掲載。守備的ボランチとしては上位のデータを残しているが、「堅実なパフォーマンスを見せたものの、オン・ザ・ボール、オフ・ザ・ボールともに少し物足りなさが残った」と評価。デェエル地上戦では勝率41パーセントで、「ミッドフィルダーでは軽量級だった」と指摘している。

 そしてリバプールに所属する今年20歳になるスペイン人のステファン・バイチェティッチが、今後ボランチとして重宝されるのではないかと見ている。4-3-3を愛用するスロット監督だが、今季は4-2-3-1で戦ってきた。2ボランチの一角に、バイチェティッチが起用されていくのではないか――と予想している。

 となると、出場機会を得られない状況が考えられ、遠藤が「ドロップする」という話が出てきているのだ。一時は高く評価され、今季リーグ26試合・1得点とクロップの信頼を得た。しかし4月のチームの失速により、”助っ人”という立場でもあり、どうしても評価を下げてしまった。

 遠藤はリバプールとは2027年6月まで契約を結んでいる。むしろ4-2-3-1であれば、アレクシス・マック・アリスター、ソボスライ・ドミニクらとの新たなバランスや関係性の構築により、新境地の開拓も期待できる。UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)の出場権も得られれば、再び過密日程が待っているだけに、いきなり遠藤が必要とされなくなることはないと思われる。

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 一方、31歳という年齢もあり、プレミアリーグではアジリティの面で厳しさが感じられるのも事実だ。勝っている時はそのバランサーとしての能力が申し分なく評価されるが、劣勢時には自らもゴールを狙っていくぐらいの貪欲さもまた求められる。クロップ監督のもと、最後にまた”リバプールに遠藤あり”というパフォーマンスを見せ付けたい。